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2014年 10月 15日 ( 2 )

(前編より続く) [例会レポート前編はこちら]

続いてK林さん。今回も大量のカメラを持参、まずは昭和30年製の理研光学のリコレットⅡ。4桁しかないシリアルナンバーはどうも試作品らしい。ちなみに理研光学というのはリコーの前身で、元をたどれば独法として今も残る理化学研究所、その研究成果を企業化して生まれた関連会社だとか。連動距離計の前ガラスがプレパラート用とおぼしき薄いガラスにハーフミラーメッキがしてあり、分解修理する際にはこのガラスを欠けないように注意する必要がある、とはK林さんらしい考察か。


これはリコーフレックスのダイヤ、一番最初のオリジナルらしき個体。リコーの二眼レフとしては珍しい日本カメラ図鑑2つ星。1955年製にローライマジックより1年早く作られたセレン式の自動露出機。早かったのになぜかローライマジックと同じ前玉回転式なところがパチもん疑惑の原因か。


これまた珍品、はかりで有名なテラオカ製オートテラ。ぜんまいによる自動巻き上げだが非常にシャッター音が静か。しかしシャッターチャージは別にレバーがあるためロボットのような連続撮影は無理とのことだが、白髭さんは体操協会の人が達人ワザで連続撮影しているのを見たと証言。


もう一品は旧東ドイツのペンタコン製プラクチカ。なぜ今日に?というとバラしてみて分かったのが実は電子回路のプリント基板などが日本製というもの。


一緒に付いてきた右端の35-70mmのズームレンズは鏡筒に「made in Japan」の文字があるシグマ製プラクチカール。プラクチカ専用Bマウントは電気接点付きであり、これ専用に作ったものだと思うが、当時の規制に引っかからなかったのか?というのが謎。



続いて白髭さん。先日のミャンマー旅行のときのプリントを持参。


今回はベトナムのヤンゴン経由で行く格安ツアーだったけれど、前に行ったインドやカンボジアでも都市部は開けていたのに、ミャンマーは都市らしい都市もなく、しかし信仰熱心で貧しいながらも質素な暮らしぶりと女性の白塗り化粧『タナカ』が印象的だったと。日焼け止めという説もありますが、これを取ったところを見たことがないということは常用する化粧?これが美しいという価値観は国によっても違いますが、世界は広いですね~


続いてピンクのズボンが素敵(S川さん評)なYasuさん、ペトリハーフを持参。オリンパス・ペンの半年後に出たペトリハーフ、トリガー巻き上げ式でレンズの性能もよく、ちょっと上を行っていたとか。


緑の距離径窓が特徴的で、当時の広告にはトラベラーならぬトランジスタグラマー的な「トラグラ」カメラと書いてあったそうで。Sのマークのバッジの赤と緑の窓のコンビネーションがとても美しいカメラですね。発売当時の栗林写真機械製作所は倒産し、労組が存続させた栗林工業はカメラ業界から撤退したものの、いまも双眼鏡をOEM製造しているそうです。



続いて会長キューちゃん。世界に誇る日本のカメラということでお気に入りのキヤノンのパワーショットA95を持参。フィルムカメラはほとんど処分してしまって、これからはデジタルカメラの時代!とはもはや悟りの境地?先月は体調不良でお休みでしたが、お元気です!


それにしてもデジタルカメラはバッテリーが命。初期の頃のニッカド充電池は時間もかかるし稼働時間も短かったですけど、最近のリチウムイオン充電池は短時間で充電できてしかも容量が大きくなったので長く使えるようになりました。しかし液晶モニタであったりAF駆動のモーターであったり、そこそこ消費電力もあるので予備のバッテリーは必携ですね。


続いて私、jackです。「古いカメラ」という点を完全無視して最新のソニー製デジタルカメラ3台を持参。一台は発売翌月に購入して7年目に入ったα900、そして今年発売のコンデジRX100M3、同じくα7s。いずれも24-70mmのズームを搭載。その他ワンタッチで開閉できるフード一体型のキャップ、「フーキャップ」を紹介。


α900は民生機初の2000万画素超え、RX100M3は1型コンデジで初の電子式ファインダー内蔵、α7sは初のISO40万超えといずれもエポックメイキングなモデルです。いまやソニーのCMOSセンサーは他社のデジカメだけでなくスマホなどあちらこちらのメーカーでも採用されている、日本の誇る技術なのであります。しかし会社としては業績低迷でなんと無配転落...株主じゃないけど技術屋としては頑張って欲しいものです。


肝心の写りですが、α900とRX100M3はバリオゾナー銘でF2.8、α7sはバリオ・テッサー銘でF4なんですね。バリオテッサーは非常に軽く、F4通しということでコンパクトでいいのですが、やはりF2.8と比べてしまうと...ボディを先に買って後からレンズというのは初めてのパターン?




続いてN口さん。16mmフィルムを使用するマミヤ16とコーナン16、16mm用引き伸ばしレンズを持参。


コーナン16はミノルタの前身で、ボディにはoccupied Japanの刻印があるもの。非常に重たい。マミヤ16は米軍のおみやげ用に作られたものではないかと。使わないとシャッターがすぐに粘ってしまうが、油を注せば直る程度のものとか。


16mm用の引き伸ばしレンズはライカマウントになっていて、通常の引き伸ばし機に取り付けられる。非常に珍しい。


その他16mm用フィルムマガジン、無線式レリーズのステレオカメラを紹介。



最後、大トリは遅れてきたS川さん。特に持参はなし、会員発表を見て今まで使ってきたカメラを思い出して懐かしいと。


どうしても欲しくて日本橋へ買いに行ったニコンフォトミックの思い出話を披露。以前にペンタックスQ10のWズームセットに魚眼レンズを足してみたり、リコーCX3のすみれ色が気に入って購入して遊んでいたが、ここしばらく写真を撮っていなかったのでまた再開したいとのこと。


この後、恒例の例会2次会は心斎橋へ、さらにその後有志の心斎橋撮り歩きと続くのでありました。

以上、前回のレポートが残念だったのでいつもより多めにがんばりました。
来月の361回はカメラ修理工具がテーマです。さあて、旋盤かついでくるか...?(無理)


第360回 大阪手作りカメラクラブ例会・後編_d0138130_1559348.jpg
盛り上がった飲み会の模様を追加しておきます・・・白髭。
第360回 大阪手作りカメラクラブ例会

回を重ねること実に360回、月1回のペースで満30年となる記念すべき例会となりました。諸般の事情で記念例会はまた後日あらためて開くことになりましたが、30年続けてきたというのは会長以下、会員の皆さんの情熱以外のなにものでもありません。

参加メンバーは会長キューちゃんはじめ総勢15名、夏の暑いピークに向かってちょっと減少傾向にあったのですが、また増えてきました。司会はYasuさん、記録は私jackでお届けします。


今回のテーマは『日本のカメラ』。ざっくりとしたテーマだったせいか一人一人微妙に捉え方が違うようですが...始まり始まり!

トップバッターはお天気予報官Yさん。ほぼ無傷でフィルムを通した形跡もない新品同然という愛蔵品のニコンF3を持参。


モデル自体は一番たくさん作られたもので珍しくもないが、シリアルナンバーから1970年台に作られた、シリーズ最終型になる直前ぐらいのものとか。なかなか壊れずサービス体制も充実しており世界的に非常に評価の高かったカメラで、報道関係などではすべてこのカメラだったと白髭さんの証言。



続いてH本さん。ステレオカメラ仕立てのミノルタX70とXG-Mを持参。XG-MはX70の輸出専用モデルで見た目は同じ。


特筆すべきは専用に作られたキルティングのケース、娘さんが作ってくれたものですが、父が何か新しく買うとそれに合わせてケースを作ってくれていたのだとか。なんとも羨ましい親子関係だと会員一同、賞賛の声多数でした。


ウチの娘も父の趣味には好意的ではあるのですが、これは無理だなあ~...H本さんのドヤ顔がとてもまぶしかった!



続いてOTOTOさん。持参したのはステレオカメラでしたが...


発表はもっぱら現行のテレビで3Dが見られないというお話。そう言えばいっときこれからは3Dということで各社こぞって3Dグラス付きのテレビを展示していましたが、コンテンツが増えないまま時代は4Kに向かおうとしています。高画質な4Kでさらに3D表示可能となるとソニーの上位機種と、なぜか韓国LGの十万円台の普及機だけとのこと。


せっかくフルサイズのカメラで撮っても、その高画質を実感できるのは4Kテレビしかない!とのお説ごもっともです。AppleがMacやiOSの壁紙に採用した、北海道の青い池を撮られたケント白石氏も同じことを言ってました。「4Kだと画面上でこの本の字が読める」という作例写真、みなさん食い入るように見てましたね~
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ここで司会のYasuさんがブルーレイディスクのレンタル品が深層部のキズ(初期不良)で観られなかったエピソードを披露。DVDでもレンタルが度重なるとキズがついて観られない場合があるので、言えば返金してくれるし、ツタヤなんぞは貸出時に軽く研磨しているようです。パソコンだと強制排出できますが、デッキだとヘタすると出てこなくなるし、困ったもんですね。

うちも数年前にブルーレイデッキに買い替えたものの、ネット配信で映画を観るようになったので一度もブルーレイで観ていないという...借りに行ったり返したり面倒くさいし~


続いてN川さん、オリンパスOM-3を持参。同シリーズは全部持っているけれど、最新のOM-4Tiでさえ引き取りは二束三文になっているのにこのOM-3は高値を維持しているとか。


ただ、部品が無いためにもはや壊れたら最後、修理はできないとか。K林さんだとドナーとなる2台目を用意して直す!とのことですが、そこまでして使いたいほど使い勝手の良いモデルではないとか。


もう一点は時計の針穴を利用したペンタックスQ用のピンホールレンズ。穴自体は小さくて真円度も高いものの、Q用にボディキャップで作るとフランジバックが約3mmほどと短すぎて画質的にはイマイチだったとか。残念...


ここで一同ピンホール談義。穴はきれいでなくても写るが板厚は薄いほうがいい、穴径は小さすぎてもダメ、フランジバックも短すぎてもダメ、などなど。皆さんお好きですねえ~


続いてPUSH-PULLさん。初めて自分用として買ったニコンF3、ブツ撮り用にピントグラスを全面マットに替え、山歩きの野草撮り用にウエストレベルファインダーに替え、としたもの。


もう一台はカメラクラブに入って中古カメラ市へ行ったりするようになって買ったライカM3。会長の手ほどきで自分でグッタペルカを貼り替えたもの。


デザイナーさんが惚れ込んだというだけあって、どちらも佇まいがとても美しいカメラですね~


ここでF3用の電池が話題に。LR44だと動かないことがあるのは、本来F3はSR44を使用することになっていると。LR44は1.5Vのアルカリボタン電池、SR44は1.55Vの酸化銀電池と構造や特性、用途が違うんですね。LR44は低価格ながら使用するにつれて電圧が下がっていくのに対し、SR44は大容量で比較的最後まで電圧が安定しているという違いがあります。詳しくはパナソニックのサイトなどに説明があります。高いのにはワケがある!ということですね~


続いてN波さん。10年ぶりにスイッチを入れたら動いたというミノルタCLEを持参。残念ながらフードのゴムが劣化して割れてしまっていますが、H井さんが2個も持ってるよ、と。さすが!


古いカメラで露出計あたりだけに電池を使っているものはマニュアル設定でも使えますが、電子制御式シャッターだとそもそもシャッターが切れないものがあるので困りますね。中には電池切れになったら1/125固定で切れるとか、まったく切れないよりはいいのですが電池切れに気が付かないと後で見てアレ?なんてこともありそうですね。



続いてH井さん、最初のアマチュア向け市販カメラとして明治36年発売の「チェリー手提暗函」を持参。博物館級の珍しいものですが、改造されてしまっているとのこと。


カメラに銘板が付けられたのもこれが最初とか。乾板を使用し、このように傾けるとパタパタっと切り替わるのだそうです。


乾板を互い違いにセットするのに溝の説明が書いてある。


改造点その1、ベスト判のロールフィルムを使うためのマガジンが作ってある。材料がいかにも手作り感ありありですが、ボディの外に巻き取り用のハンドルを付けるなどうまく考えられています。ハンドルが無いのが残念。


改造点その2、カットフィルムが使えるように内枠が作ってある。フィルムホルダーも何セットか付属しているが、とても個人作とは思えない精巧なもの。どこかの工場で職人の手によって作られたのではないかとのこと。しかしいくら感度が低いと言っても、内枠の前後でピント合わせて、それからフィルムをセットして、なんて面倒くさすぎて楽しい~

引き蓋といい周りの枠の隠し釘といい、素晴らしい「作品」です。

これで撮ったらしい乾板やネガが何枚かあり、残念ながら辛うじて何を撮ったか分かる程度。こういうネガやプリントが付いているとどんな人が撮ったのか、どんな時代だったのかをうかがい知ることもできる。骨董カメラの面白いところですね~

このデザインは今でも通用するのではないかと思うんですけど...しない?

驚きなのは本体だけでなく付属品等がセットで古着市で売られていたこと。古着専門だけに売り主は価値がないと思ったのか超格安で入手できたとか。その値段なら私も欲しい!



..字数オーバーのため後半に続きます。<(_._)>