PaX 35 1型
35㎜フルサイズのカメラで、金属製のものでは世界最小のものだと考えられ、発売後約半世紀を迎えるカメラですが、本当にピカピカの新品を思わせるような綺麗なものが手に入りましたので発表することにしました。
カメラ名 PaX351型 レンズ名 Luminor45㎜3.5 シャツター YKK-0 B 10~300/1
ボデーNO. 21643 レンズNO. 20433 2眼式距離計連動 裏蓋取り外し方式
カメラの前面写真
カメラの軍艦部の写真
カメラの後部写真
いゃー、こんな綺麗なPaX351型が手に入るとは思ってもいませんでしたが、ある日ある所のカメラ屋さんでフト見つけたのがこのカメラでした。過去にもPAX351型は何度も手にしていましたが、このカメラは非常に良く纏められているのと、仕上げも外観はメッキも良く、ライカやキャノンのレンジファインダー機を思い起こすような素晴らしい形をしているのもです。ただこのカメラの唯一の欠陥としてヘリコイドのグリスの固まりで、距離調節が全く出来ない状態のものが多かったのでした。しかし、今回手にしたPaX351型はヘリコイドが誠にスムーズに作動していましたので思わず歓声をあげるとともに直ちに購入することにしました。しかし、しかし。やはりグリスの固まりは他の部分にあったのでした。それはナント捲き戻しノブが完全に動かなくて、このままだと撮影は出来ても捲き戻しが出来ないので、何とかして動かすように考え、CRCを稼動部分に注入してじっと我慢の3時間が経過しました。しかしビクともしませんので、恐る恐るドライバーの先端を捲き戻し部分の割れ目に当てて少しづつ動かすと、やっと回転可能な状態にまでなりましたが、ノブを引き上げることが不可能で捲き戻すことが出来ません。何度も何度も少しづつ動かしながら、それこそ右手の親指と人差し指が腫れ上がってしまいました。
最後の手段として、ペンチにゴムを挟み、少しづつ引き上げていくと固いながらもどうやら動き出しました。またまたCRCを注入しながら根気良く動かし続けて、やっとのことで捲き戻しノブの引き上げと回転がスムーズに出来るようになりました。あーしんど(*^_^*)折角の綺麗なカメラを撮影できない状態のままにしておくのは残念でしたので、本当に執念の賜物と我ながら感激しているところでありまーす。撮影結果は後日発表しますので宜しくね。\(^o^)/。
ちゃんと目測ではなくピントが合わせられる!これって何処のカメラですか?
ちなみに「大和精機」という製造会社だったと思います。
パックスですが、前側に赤い「PAX M2」などと書かれたバッジがないモデルもあるのですね。この個体のきれいさは素晴らしいですね。パックスはどれもストラップ吊り具がないので、きっとつける工作をするのでしょうね。また撮った作品を楽しみにしています。
私はこのカメラの完全な姿を見るのも初めてです。
でもキューちゃん作成の目測専用機のほうが私としては完成度が高かったように感じます。
だって本気で欲しかったですもん・・