あるカメラの正しい進化の姿?
オリンパスといえば、その代表選手として必ずといって取りざたされるのはハーフサイズコンパクトカメラのペン、
そして、万人のためのホームカメラとして誕生したペンEEシリーズ
そのハーフサイズのペンが時代の流れから(ご存知のようにコダックの我が侭とカラーフィルムの台頭)サイズアップの必要から生まれた、コンセプトありきではなく、いわば他動的に生み出された名機です、これだけでも珍しい。
それだけ、ベースとされたペンEE系がしっかりしたコンセプトのカメラということなのでしょう
トリップ35は、オリンパスのホームページには超ロングベストセラー機として紹介されていることからも、カメラの性能は申し分の無いところで、
好みの差はあれど、シックで端正ないでたち(地味)、軽量で適度に操る箇所もある扱いやすさは、初心者用のカメラとしてもうってつけ
まぁ、いまさら説明されることも無いほど、皆さんになじみのカメラですね。
さて、そのカメラが進化するとしたらどうなるか?
創造を膨らませるのも楽しいのですが、実際にその進化型カメラがあるのですよ、ワトスン君
その名もオリンパス トリップ AF
外装は、金属からプラスティックに、時代の流れですね
巻き上げは、伝統のリア(ギア)ワインディング方式、こうでなくっちゃ、コストダウンの旗印
指当ての樹脂は、ボディ自体がプラなので、廃止されていますが、巻き上げ開始場所を知らせるためか?プラの表面をざらつかせている部分があります
フィルム感度は100と400の切り替えのみ、ここはコストダウンの影響が出ているようです
このカメラが出た頃には、ISO200のフィルムがあったと思うんだけどなぁ
ペン、トリップシリーズの最大の特徴は、コストはカットしても、レンズ性能には手を抜きません!を象徴しているD.Zuikoレンズです
では、トリップAFはどうなのか?
”D”こそ消えてはいますが、Zuikoの文字は健在
たとえば、一眼レフのオートフォーカスOM707シリーズのレンズ名は”オリンパスレンズ”となってしまったのですが、おっとどっこい、ZUIKOブランドを背負っています
もちろんレンズ構成なんかは、知りませんけどね。
では、進化の最大のセールスポイント(売らんかな、の?)はAFなのですが、これについて判るかね小林少年!
この頃の、いや、今に至る、コンパクトカメラのオートフォーカスとはステップ式の(と言うのかな?)AFで、
測距した距離に入る範囲のゾーンにレンズを合わせるというもの。
もちろん、ハイクラスになればなるほど、ステップ数は増えるのは皆さんもご承知の通り。
ここまでくどくどと書いてくれば、さあ、落ちはお分かりですね?
このカメラのステップはさていくつでしょう?????
答えは、2段で、1.5メートルと4メートルの2箇所のフォーカスポイント! こけるがな
あとはレンズの被写界深度にお任せよーんてな、見事な割り切り。
さいしょはひっくり返りましたよ、オートフォーカスの今はどこにあるんじゃー。
でも、よくよく考えてみると、トリップ35は目測のゾーンフォーカス式、
もちろんステップはもう少し多いんだけど、
ゾーンフォーカスをサポートするオートフォーカスなら、
こんなものか?
まぁ、愛着が出てしまえば「あばたもえくぼ」
(撮影中のカメラの勇姿がミラーの中に)
さて、このカメラ、PUSH-PULL様、秀じぃ様、ヤマヒラ様、YASU様と、ケルンのオークションに共同入札していた折、欲しいオリンパスカメラが含まれたセットに入っていたもので
完動品ではありましたがあまり興味もなく、眠らせていたもので、とうとうバッテリーボックス内で液漏れさせてしまったのです。
(付いて来た娘と、甥っ子の彼女と)
だめかと思うと、写してみたくなるもので、弟が、田舎に墓参りに行こうと殊勝なことを言い出したもので、ではお供のカメラにと、端子を磨き、電池を入れてみるとありがたいことに復活してくれました。
親父の田舎であるN県T村に架かる有名な吊り橋で休憩を撮ったときの写真なんです
なーんも無いところなので、ほかに写すところが無いのよね。
橋の上から川面までは優に30メートル程はあろうかと思うんですけど
2ステップにしては、遠景もしっかり写ってますね
中間距離が2段ということかしらね、
周辺はピントが甘いけど、かえって高さが強調されていませんか?
何かの縁が無いと手にしないカメラと思いますがおもろいカメラです
しっかり草むしりして帰ってきました 7月の日曜日。
ミモパワーOM1
何となく見た目はおもちゃカメラっぽいがよく映っていますな!
モノとしての存在感はまさにオモチャそのもの、最初は”濡れてもピカソ”という全自動カメラの廉価版だと思っていました
よく見るとカメラ軍艦部?にペイントでTRIP AFの文字、今日は、晴れて主役です
ミモパワー
親父は酔っ払ったら、居合いの名人、中井庄五郎の話をしたりしてますが、、、、剣の名人は、剣で死んじゃうんですよね、新撰組に殴りこみかけて死んでます
もっとも21才で斬殺された剣士には似てほしくありませんが。