第47回 2024年3月 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
暖冬傾向で過ごしたこの冬、日本海側からやってくる線状降雪滞JPCZによる道路通行不能などということを聞くこともなかったのに、3月なのに寒いですね。桜も早い予想ですがまだ寒の戻りもあるという、皆様ご自愛のほどを。
では隔月開催、3月例会のご報告です。
Rose-Thorn氏
シンクロコンパーの秒時調整の話、スロー1秒から調整し最高速1/500を調整できれば、すべての秒時がぴったし合うようになります。
照生氏
Rittreckviewシステムカメラ
武蔵野光機(株)、後のWISTA製
5X7 4X5 ガビネ ブローニーなど、バックは色々あるようです。
その他 撮影用小道具は色々あるようです。シャッターはシャネルが有名みたいです。レンズボードはリトレックボードになります、リンホフ変換ボードが手に入りやすいみたいです。わたくしも中途半端に小道具を持っていますが例によってまともなものはありません。
ついでに手に入れてからの使用状況ですが、色々4X5で4,5枚撮影し現像しました。つい最近も モノクロ、カラーと撮影を物しましたがなぜか画面全体に赤い色が映っていたり、お釈迦のほうが多かったかもの気がいたします。
今では大きくなった蛇腹の穴に当時気づいていなかったのかもしれません。
注)リトレックビュー代替ベローズなるものが販売されています、二万五千円強です、買う予定はありません。
SH-K氏
Pentax Optio750Z コンデジ
二重露光簡単!カメラ内の写真を選び、その写真に重ねて写せる機能が重宝!
銀塩の頃から多重露光の面白さにひかれており、フィルムを1本写し終えてから巻き戻し、また1枚目から撮影して、多重露光の意図しない偶発的な撮影を楽しんでいたのです。
N氏
アメリカ ユニバーサルカメラ Minute-16 豆カメラ 説明書元箱付き
16mmフィルム使用。マーキュリーでなじみのあるユニバーサルカメラが発売した豆カメラ、ムービーのようなスタイル、手に入れましたが撮影したことはありません。
ミモヤンG
オリンピアゾナーで有名な、Carl Zeiss Jena DDR Sonnar 1:2.8 180mmを手に入れました、マウントはPentacon6用です。食用に購入するお肉はグラム100えんと決めていますが、このレンズの特筆すべき特徴は、なんと1ミリ100えんで購入できたことです、すなわち17800円でした。
ペンタコン6マウントですが、新宿にある某写真機店で見つけた際には、M42マウントと表記されていました。と言いますのも自動絞りに対応した純正品であろうP6-M42マウントアダプターが装着されていたためです。
そしてこれまた純正品であろうラッパ型フードも少し変わった装着方法で取り付けられていました。レンズのフィルター径は86ミリなのですが、フードの取り付け径は95ミリで、M86/M95変換リングを介して取り付けられているのです。会のK林氏いわくこのレンズは中期型で、フードは後期型のものではないか?と。
おもしろカメラとして、京セラ コンタックスAXを持ってきました。ボディ内ボディ駆動によるAFを実現した、35ミリフィルムカメラでありながらまるで中判カメラのずんぐりむっくりボディのカメラです、まさに変カメ。
旅先にてジャンク動作未確認で購入、電池を入れてみると、 こいつ動くぞ。
勝った!と思いましたね。ヤシコンレンズを装着しAF動作も確認できた。さて、シャッターを切ると…ジャムってしまいます。ミラーずれが発生していたのでした。
私、じつは純正のヤシカコンタックス-M42変換リングなるものを持っております。
先のオリンピアゾナーP6-M42マウントアダプターにこのリングを装着しますと、このコンタックスAXに取り付けが可能になり、オリンピアゾナーがAFで使用可能となるのです。これは楽しいでしょ、とてつもなく重くでかくなりますが。
K林氏
変なカメラを持ってきました。
HAPONETTE EE Color Haponar 1:2,8/45
あまり情報がないこのカメラ、この会の秀じぃにいただいたものです。
また、距離計窓の間隔がとても狭い。ドイツ製のカメラです。
Noviflex Victar 1:3.5f=7.5 cm 1934
NoviflexⅡ Trioplan 1:2.9 f=7.5 cm 1937
ノヴィフレックスはアイヒアッフェルで1934年に製造された6X6判一眼レフでレンズ固定、ノビフレックスⅡはレンズ交換可能になっています。
初期型と2型がそろうのは珍しい。
VoigtländerUltramatic Septon50mm F2
フォクトレンダーのレンズシャッター一眼レフの最高級機。同、着差れているセプトンはバル切れを起こしているのがほとんど、このレンズも最初周辺がバル切れを起こしていたが、時間がたつにつれどんどん広がっていくが、今のところ撮影に支障なし。修理しようにもどう組み立てられたのか分からないカメラ。
Super Baldina Xenar付
最終型で、めっきがクロームめっきになっている。もともとはニッケルめっきとブラック仕上げ、雰囲気はニッケルめっきの方が良い。
yasu氏
ニコマートFTn+Loreo Lens in Cap
スーパーバルディナ
テーマに沿った面白カメラは持ち合わせていないので、以前にも発表していましたLoreoレンズインキャップを持ってきました。
すでにK林さんが発表していますスーパーバルディナこの大きさでファインダーにパララックス補正もついてレンズは明るいクセノンがついている。格好の良さが堪らない。
MT派氏
持参:IlfordAdvocate II Dallmeyer 35mm f3.5 1953
Admiralty Pattern Film Injection Unit1962
Dallmeyer 35mm の広角レンズを欲しくて、このイルフォード アドヴォケイトカメラを探して見ました。 実際に入手してみると、その美しすぎるアイボリーのエナメル塗装と機械的シンプルさ、そしてエレガントなデザインに魅了されてしまいました。 こんな美しいカメラからレンズだけ取り出しては、あまりにも罪深く罪悪感を感じてしまうので、このカメラを壊すことは、やめました!
このカメラは1949年に発売され、1953年にバージョン II として約4,500台製造されたのです。バージョン I と II との違いは主にレンズの絞り開放値にあって、初代の絞り値はf4.5。バージョン II はf3.5になりました。 35mm広角固定レンズ搭載カメラとして多分これが初めてだそうです。 (ライカ用広角レンズを購入するより安価に手に入るワイド専用カメラとして販売され人気を博したオリンパス ワイドは1955年9月発売)
距離計は搭載ぜず目測で、しかも距離表示がフィート表記なので少し不便だと思います。そして距離環は無限遠の印にピタリと止まらず、かなり過ぎています、また最短撮影距離の3フィートにも止まらないので困惑しました。
そのため、ピンとグラスで無限園位置と最短撮影距離を確認したところ、無限遠印に合わすと無限遠になり、最短撮影は約0.8メートルであることが確認できました。構造的にも機械的にもシンプルですね(笑)。
カメラの革ケース底のカメラトメネジは三脚対応ではないですが、なんと真鍮製ですね、少々嬉しい。 革ケースのほつれも補修し、内ポケットはボディを傷めるので外しました。外した跡も綺麗ではなかったので、ボディ色に合わせた革のスエード材で貼り付けました、いい感じです!
よくみると、革ケースにボディ前面にあるシャッターレリーズ用の穴があります。しかしケースのカメラトメネジは三脚対応してないのに、この穴は意味がありますでしょうか?
あまりにも美しすぎるイルフォード アドヴォケイトを壊さないために、ダルメイヤー35mmレンズを探したところ、なんと英国海軍弾痕測定装置用レンズを発見しました!
この測定装置を丸ごとに送ってきたため、レンズのイメージサークルの大きさが中判クラスであることが分かりました。有効面積は37×49(mm)でライカ判の2枚分になります。 ちなみに測定装置の元箱にある乾燥剤も英国国防省の印字がありました(笑)。
調べてみました。
AdmiraltyPattern Film Injection Unit 1962 D.Shackman & Son CHESHAM
D. シャックマン&サンズはイギリスの楽器メーカーで、同じ写真を2枚または4枚撮影するパスポートカメラ、オシロスコープカメラ、一連の写真用の自動カメラ、インターバルタイマーなどのカメラアクセサリーなど、さまざまな専用カメラを製造しています。多分海軍用または海事用の証明写真機でしょうかね?(M G)
次回隔月開催で5月11日第二土曜日ですが 4月20日第三土曜日に、お茶会でも催したいと企画しています。
追ってこのブログでも案内いたします。