第40回 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
2023年 あけました。
今年1回目の例会開催です。
なかなかコロナ過もグズグズしている中ですが、昨年末の忘年会も取りやめにした代わりといっては何ですが、ささやかな新年会を兼ねてお昼ご飯をご一緒にいただきました。

また新年早速明るい話題で、この会に興味を持っていただき見学にI様にお越しいただきました。うれしいですね。
Iさんに自己紹介いただきました。
≪ 見学にお邪魔しました。
今日はマミヤRB67にフジフィルムのチェキフィルムホルダーを改造取り付けしたものを持参しました。
写真は高校生のころから始め、最初は家にあった紅梅(ホンメイ スプリングカメラ)を使い始め、そのあとオリンパスOM-1を手に入れ使っていました。
今でもフィルムカメラで撮影を楽しんでいます。≫
会の最後に、入会も表明いただきこれまたうれしい限りです。
では発表に移りましょう。
MT派氏
PentaconSix TL
Biometar80mm f2.8
ウェストレベル&アイレベルTTLファインダー
本当はPraktisixに惹かれて、ebayで不明点を聞いたり値段交渉をしたりしていた時、本機のオファーが舞い込んできました。突然の混乱の中、不本意ながらこのオファーを受け入れてしまいました。なぜならこの売り手からは以前オールドレンズを購入したことがあり、信頼できそうな方なので、買ってしまいました。
結果的にレンズのアタリが酷かった以外は大丈夫でした。
使用感がかなりありますが、深刻なキズもなく、コンディションは悪くない状態です。
早速期限切れブローニー1本を無駄にして、コマ間隔を確認しましたが、被らずにほぼ均等に送られ、START指標を所定マークの手前までセットすれば、最大約13.7枚が撮れるのを確認しました、嬉しいこと!
そして1/1000秒もきちんと開いており、TTLファインダーの露出計も正確に機能しています。
最後にヘリコイドが回転できないほどのBiometarを分解掃除して、変形した鏡胴を修正して、動かなかった自動絞りを調整して完治しましたが、エレメントの曇りやカビ跡や汚れは取れなかったです。まぁオールドレンズの味として使いましょう(笑)。
しかしやっぱり中判カメラは重い、ウェストレベルファインダーを付けても約1.3kg、TTLファインダーを付けると、なんと1.7kgになります!持ち出しには勇気が必要ですね!
でも、ファインダーから見える光景は、非常に美しいもので、ビシバシ撮るつもりです。
以上、よろしくお願いします。
ところで、ペンタックスAPというカメラの巻き上げレバーの造形にうっとりしているのですがどういうカメラですか?


yasu氏
イタリア旅行に持参したカメラコンビを持参
1月のメインテーマ一眼二眼レフに沿ってニコンF100そしてその旅の相方リコーGRデジタル
ニコンF100は旅行の直前に手に入れたもの、その理由はこの外観にあります。
以前のオーナーが何を思ってかマグネシウム合金でできている軍艦部ペンタ部分を紙やすりで削り上げたか“Nikon”銘も消されている。
イタリアは、噂によると治安が今一つと聞くので立派なカメラでは少し不安、さりとて撮影も楽しみたいので機能はしっかりしたものが良い。この条件にぴったりなこのカメラに鉄リングのオートニッコール3.5/28を装着しましたが、それでもこの押し出し、現地では観光客であろうおやじから“ナイコンか?俺もフィルムカメラでここにきているぞ”と話しかけられる旅の思い出に。
またGRデジタルは35ミリ版28ミリ相当の単焦点レンズだが、ワイドコンバーターを付けさらに広角として使いました。今日はF100にはAFニッコール1.8/50、GRデジタルにはテレコンバーターがついています。
今日は少し頭痛がしているのを押してきましたが、おかげで会員のK林さんから出品のツァイスコリブリをタッチの差でMT派氏から奪い取ることができました。

やまひら氏
先ほどMT派氏が興味を持たれたペンタックスのAP。少し説明を。。。
黎明期のウェストレベルファインダー一眼レフのアサヒフレックスシリーズから
画期的なペンタゴナルダッハプリズムを搭載し名前も一新 アサヒ ペンタックスとなったカメラ。
もともとAPという名前はなくただ単にアサヒ ペンタックス。
後続機種のアサヒペンタックスK、アサヒペンタックスSとシリーズが発表されるにあたり、アサヒのA、ペンタックスのPから、
APと呼ばれるようになったカメラ。
ちなみにアサヒペンタックスはMV-1まで続きます。。。

SH-K氏
今日は年始会費の納入と、新年食事会というのでぜひ来なければとやってまいりました。
カメラは何も持たずというわけにもいかずと以前も持ってきていますが、FUJIのミラーレスXT-10です。
この前に同じFUJIのミラーレスを手に入れていたのですがファインダーがないのはどうにも使い勝手がよくないとこちらに変えた次第です。

N波さん
昨年は、フィルムを4本しか消費しませんでした、そこで今年の抱負
“今年はフィルムで撮るぞ!!”
持参してきたカメラは東ドイツ製のペンティ
PENTI Meyer-Optik Trioplan 1:3.5/30
女性向けに作られたと言われるコンパクトカメラでフィルムは135と同規格ながらカセット式のダブルマガジン、ハーフサイズで12枚撮りフィルムなら24カット撮影可能ですが、
近頃は12枚撮りなどなく、長巻フィルムから切り分けてもらったフィルムを詰めようかと思うものの、さてどれくらいの長さに切ればよいかと思案中です。


K林氏
アンスコ
オートマチックレフレックス(二眼レフ)
Anastigmat f3.5/83mm
オートマチックという名称を持つもののローライのオートマットではなくシャッターはセルフコッキング、どこにオートマチックがかかるのだろう?。
コダック レチナ Ⅰ
コダック アナスチグマット f3.5/5cm
レチナ純正フードが出てきたので持ってきました、いつ手に入れたものやら。
VOKAR VOKAR2.8/50
アメリカのカメラにしては堂々たる中級機の機能を持つカメラ
しかし造作はまさにU.S.A!のカメラ。
コーナン16 ロッコール3.5/25mm
甲南カメラ研究所のコーナン16から続くカメラ。


照生氏
―閑話休題-
コロナ過の中大事なカメラ活動や現像活動はホボ停止状態となっています。
代わって安易な(生来の怠けもの)活動に身を窶すこの頃です。何といってもそれはポチるだけですから。ここに反省も後悔もない非生産的な活動の一部をご披露して会員諸氏のお耳を汚します。
先ずは昨年のメンテナンスと称する破壊活動。
22/2 YAMAHA Q2031と称する旧いEQ¥6,000に送料
ガリがありONすることにより著しく音質が劣化する。
22/5 JVCDigital power amplifier ¥5,000に送料
旧VicterであるがJVCブランドということでポチる 同ブランドDアンプは初めてであります。左右ボリュウムバランスに難があり稼働中異臭を発する。
後デイスクレコードプレーヤーを4・5点ポチり4点はジャンクという触れ込みでしたが実働したのは一番安かった(送料込み¥3,000)Pioneer cd dvdV730 のみ。残り数機は読み込み不可あるいはデスクゲートが開かずと言うことでマイゴットハンドをもって分解修理を試みること数週間投じたる数万円此の貴重なる労働資源と総資産を倍する投資の結果は語るに落ちると言うこととなるは皆様の期待を裏切ることはありません。

ミモヤングレビッチ
昨年は11月末のこと、人生初日本カメラ史にこのカメラありと皆さんご存じの
アサヒフレックスを手に入れました。
このカメラは私のペンタックスの紀元(S2,S3以降?)からすると紀元前となる前史時代はAP、Kとなり、神話時代に位置する恐れ多いカメラで、時折そのお姿を目のあたりにすることは、もちろん無いことはないのですが、そのカメラの持つ機能からそのお値段はとても及ぶところではなかった。(35ミリ版でウエストレベルファインダってねぇ。)
近頃になり手の届くところに降臨されてきたとしても、前述のAPやKあるいはS2であってもその肝要たるシャッター幕は化石のごとく硬化しほころびカメラとしての機能を失いつつあるなか、神話時代ともなればほぼ形骸化機能不全であるもので、手に届いても手が出せぬところでした。
レンズはどうかというとL37スクリューマウントですから気軽にマウントアダプターで活用というわけにもいきません。やはりここは、健全なるボディとともに現れていただかないと。
そんな中お姿を現してくださったこのカメラ。神棚から出していただき、幕はどうかとシャッターを切らせてもらうと心地よく走る。その膜にそっと指の腹で触れてみると弾力性も保たれている。一眼レフながら備わっている透視ファインダーを覗き見る、こちらも視界はすっきりしている。
確かに貼り革はひびが走り、剥がれ落ちた箇所ありではあるがめっきの痛み目立つ凹みなく今まで手の届く範囲に降り立っていただいたカメラの中ではありえない状態。きっと前のオーナーがどこかの段階で整備したものに違いない。幕は変えてあるのだろうオリジナリティが失われているだろうが、フィルムを入れて撮影できることには代えがたい。
レンズの状態はカビが2、3写せないことはないがやはりきれいな状態で写したい。整備しようと思ったがはたと気づくことがあった、分解清掃後無限確認をどうするか。
L37マウントのこのレンズ、アダプターがないとフレックスボディ以外では確認できないじゃないか。このカメラを手に入れたとき、あまりの嬉しさにこの会の会員にラインで写真を送ったところ、たちどころに“モデルⅠa”であると看破されたヤマヒラ氏におすがりし、氏の持っているL37-L39変換リングをお借りしレンズを整備することができました。
整備後の撮影はまた今度の機会に。


