第37回 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
明日は参議院議員総選挙、その前日にあってはならない大事件。我が国も、銃規制かかっている割には銃による事件見聞きしますね。邪魔に思う人がいたんだろうなぁ。 コロナもまたぞろ増えつつある中、流行りきらないうちにやってしまおうと、短い梅雨、暑い夏の中、開催しました。

慈照氏
あんまり上手く写らない大きなレンズ
Symmar5.6/360 SCHNEIDER KREUZNACH
重くてかさばるレンズです。
此のレンズの魅力は何といっても其の迫力ある見かけです。わたくしはHORSEMAN L45に付けて数回4X5を撮りました。わたくし如きは軽くあしらわれうっすらとしとしたネガを得られただけです。
しかし其の存在感は所有する満足度がそれなりに十分以上あります。わたくしはジョギングもウォーキング等運動しないのでバーベル代わりにホースマンと一緒に持ち出せばひと汗やふた汗や冷や汗がかけます。それも此のレンズの大いなる魅力ではないかと思っています。
照正老人


H本さん
フェド ステレオ カメラ
今は亡きソビエト連邦時代の製品です。普通リアリストサイズのステレオカメラが4コマづつ対になるのですが、このカメラは6コマが対となり巻き上げが1回巻き上げてシャッターが降りて、3回巻き上げてシャッターが切れて、と変わったコマ送りになります。
電池を入れるとシャッターがオートで変化しますが、H-Dが手に入りにくくなり、電池なしですと単速でしかシャッターが切れません。
巻き上げの感触がギリギリとあまりよくありません。全体に良い仕上げとは言えません。
シャッター速度:1/30-1/650 、B
レンズ:Industar-8138mm f/2.8 フィルター径 25mm
絞り:f/2.8-f/14
フォーカスレンジ: 1m~∞
スペックはネットより検索


K林氏
ロシア製カメラ
ロモ アルマス 103 MCボルナ 1.8/50
一見するとニコンF2のデザインに見える、マウントはKマウント。シャッター幕は金属製の幕。
ゾルキー インダスター22 3.5/50 初期のベークライトキャップ
紙製の元箱付き。ゾルキーでもこの初期のボディは出来が良くシャッター音もよい。
ドイツ製カメラ
アレッテⅠD イスコ イスコナー2.8/50
カメラ前面のデザインが面白い
日本製カメラ
キク16 フード付き 16ミリフィルム使用のミニチュアカメラ。


アサヒフレックス マウントM42改造
邪道と思いつつ、アサヒフレックスのマウントを、のちのペンタックスのM42に改造し、レンズの選択肢を広げました。手持ちのアサヒフレックスのレンズは標準のみなので。
改造には内部の突起を削り取る必要があったのでオリジナル性を損なうことになるのでやはり邪道だなぁ。アサヒフレックスはスローシャッターなしの一つ古いモデルも持っているのですがそちらは改造する気にならず新しいほうのボディを改造することにしました。


今月見学参加のお二人、ぜひ会の仲間に加わってほしいものです。

オブザーバー S氏
コンタックスT2
ストリートスナップにいつも持ち歩いています。オートがありレンズの写りがすごく良いのでお守りのように持ち歩いています。
最近は値段が上がってきているようです。大陸のほうで人気が出ているのが原因のようです。
オブザーバー ですが氏
フジXT4 ビルトロックス33ミリF1.4で写しています。
フジ純正レンズは高価なので、ユーチューブなどで評判が良い中華製レンズをチョイスしました。

オモカメ王国 国王3ちゃん
オリンパス35SP G.ズイコーF.7 42ミリ
大衆機中級機メーカーのイメージが強いオリンパスですが、時折このようにブラックボディを用意する面白いところのあるメーカーです。
ベビーイコンタ テッサー F3.5 5cm
ベビーイコンタの中では最高級機でシャッターもコンパー搭載、テッサー付きは少ないモデルです。鞣し皮のソフトケース付き
このころのカメラはシャッター、レンズの組み合わせがいろいろ用意され価格帯を幅広く対応できるようになっています。
レンズではNovar付やテッサーでもf4.5など、シャッターもコンパー以外にプロンターも用意されていました。
メーカー不明 ギアヘッド。ギザギザメカメカが面白いややこしい雲台です。
ローロップ マキナー セミ判連動距離計付き、上下像合致式アンチコマーF2.8付き
ボディに比して贅沢な大きなレンズを装着し、レンズが大きいとシャッターも大きくなければならず、スプリングカメラだが頭の出し入れが大変。ミノルタがこのカメラのデザインを真似して作ったのがオートセミミノルタ。


Yasu氏
FOCA スタンダール
フランス人の偏屈精神で反ライカの操作性。たとえば巻き上げノブの位置、方法。
ただしレンズの絞りの位置はライツエルマーと同じレンズ前面にあり、おしゃれなフィルターをかぶせてしまうと操作できないところは全く一緒。


ひでじぃ
Exa エキザクター54ミリF3.5
好きなカメラです。このカメラは何回もフィルムを詰めて撮りました。ええ写りしますな。
シャッター速度設定レバーが、鉄人28号のコントロールボックスの操作レバーみたいで面白いです。おにぎり型の小さいボディながらしっかりとした重量感。
一時は3台持っていまして、カメラが好きという友人に上げた一台が、上げてから気づいたのですが銘板にラインメタルと入った一台で、後の祭り残念なことに普通のものと交換してくれませんでした。


SH-K氏
コニカ ミノルタA200
ミノルタカメラの高級コンデジカメラ。
発売時10万円近くで売り出された。これがミノルタコンデジの最終機となったようだ。
入手のいきさつ
十数年前、ヤマダ電機奈良店にて約半額で山積みされていたのに出くわし手に入れた。
28-200ミリ相当の付属のGTレンズは写りに定評がある、200ミリがわのマクロは特筆ものとのこと。
カメラとしてはバッテリーの消耗が激しいので予備バッテリーは必須。
今回バッテリーをAli Expにて入手、テスト撮影はOKだった。


撮影場所 生駒市;長弓寺
MT派氏
機材:Foth-FlexII, Foth Anastigmat 75mm f2.5 1938
Foth Derby カメラから、50mm f3.5 と言うトリプレットレンズを取り出して、デジタルカメラに接続したのを以前に発表したことがありました。
その後、Fothのフォーカルプレーン二眼レフから、レンズの取り出し改造をしたいと思って入手してみました。この機種のレンズはf3.5とf2.5があり、このトリプレットのf2.5に惹かれました! あの有名なローライフレックスでさえf2.8であるのに、このFoth-Flexはf2.5ですから、かなり驚異的ではないかと思います。
そして二眼レフのフォーカルプレーンシャッター機もかなり珍しい部類にあり、Foth-Flex と Mentorett 以外はないかもしれません。
以前K林商店より Mentorett のレンズを譲り受けて改造し、撮影結果は非常に気に入ったので、このFoth-Flex75mm f2.5 もかなり期待できそう。
入手して見ると大ジャンク品でして、しかもレンズを取り出してもヘリコイドを付けることはできないことは分かりました。しかしレンズの絞り羽根は、なんと25枚もあり、これも驚異的な存在です。
とりあえず絞り羽根がレンズ内に散乱したのを苦労して修復し、どうにかシャッターが切れるようにしましたが、パトローネを止める軸が完全に潰れて、シャッター幕も交換が必要ですので、修理せずにこのまま飾った方がいいかなと躊躇中です。


ミモヤングレビッチ
100均のセリアグッズ2点の紹介。一つは“5CHARM”Accessories storage boxという5つに仕切られた小物入れで積み重ねができるもの。小物の収納に便利グッズ。もう一つは“ニュータフボックスMD”ブルーとブラック(取っ手の部分)の2種類ある、蓋つきのプラスティックケース、トレーディングカードやMDを収納できるとあります。
この2点、“ニュータフボックス”の中に“5CHARM”がすっぽり収まり、蓋つき仕切り付きの収納ケースになるのです。ミモヤンは、レンズフードやマウントアダプターの収納に利用しております。
今日の持参カメラカメラはオリンパスOM-D EM-1にμ4/3-オリンパスPEN-Fマウントアダプターを介し、オリンパスPEN FT時代のE.Zuiko AUTO-S 1:2.8 f=38mmを装着。先ほどのセリア収納グッズにオリンパス4/3用アダプター、μ4/3アダプターを収容したものを収納例として持ってきました。
純正のオリンパス4/3-μ4/3マウントアダプターを手に入れたので、4/3時代のアダプターが活用できます。
E.Zuiko AUTO-S 1:2.8 f=38mmはオリンパスPEN-F時代のパンケーキレンズで欲しいレンズの一つでしたが、もうずいぶん以前になりますが大阪写真会館内の鈴木特殊カメラさんで手に入れたものです。その当時でもお買い得価格でした。
パンケーキレンズつながりで、最近SMC PENTAX-DA 1:2.8 40mm Limitedなるレンズを手に入れました。前すぼまりの格好いいデザインの純正レンズフードMH-RC49mmと、フードにねじ込む金属製キャップ付きです。
ペンタックスAPS-C規格のKシリーズのデジタル一眼レフ用のレンズですが、例えばキャノンEOS Degital Kissシリーズでは同じ形状のマウントでもフルサイズボディにはAPS-C規格レンズは取りつかないのですが、このSMC PENTAX-DA 1:2.8 40mm Limitedは規制がなくどのボディにも取り付けが可能です。 となればぜひフィルムカメラのKマウントカメラで撮影をと思い立ったのですが、このレンズには絞り環がなく、ボディ側で絞りコントロールが出来るボディでないと使えません。 そこで手持ちのMZ-3の出番だと、どこに直し込んだやらと捜索すること約2週間、やっとのことで探し出したMZ-3は、モーター音はすれどもミラーアップしないジャンクボディとなり下がっておりました(尤もこのMZ-3自体ジャンク箱から動作すると拾い上げたものでしたが。)
急遽使えるMZシリーズボディを探すこと1週間ちょっと、どうも頭からジュースをぶっかけられたであろうMZ-7ボディを550円で購入し、お掃除に精を出し無事フィルムでの撮影にこぎつけたものです。
もう一台はオリンパスのZuiko-C.1:2.8f=4cm(L)を使わなきゃとライツミノルタCLに装着し撮影中のもの。ライツミノルタCLのファインダーが40ミリの視野枠なので好都合です。




”アサヒフレックスのマウントを、のちのペンタックスのM42に改造”する。
私は邪道とは思いません、立派な”手作りのカメラ”の本流だと思います。。
クラシックカメラは使われてこそ価値が出ます。
飾り棚に飾る骨董品とは違います。
改造するにはそのノウハウや的確な思考力が必要です。
これは立派な作品として評価します。