第36回 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
持参したこのレンズは何でしょうか?
RODENSTOCK Rogonar 135mm 1:4.5
会では引き伸ばしレンズではないかとかまびすしく議論しましたが、
どうも何やらわからないのだが計測機器用のモニターレンズのような。
長いことカメラを触っていなかったのですが、4X5のモノクロを写そうとリンホフの4X5にトプコンの150ミリをつけ撮影に挑んだのですが見事に真っ黒のネガを2枚得ることができました。
撮影状況
快晴の炎天下3号踏切表示のある制御装置土台に腰をおろし三脚にカメラを取り付け線路先に見える駅を架線を支える鉄柱レール越しに写す。脳裏に浮かぶのはビュッフェ初期の傑作のごときステーションを思わせる焼き付け引き延ばしたる印画紙の幻。
現像
急いで家に帰り午餐もそこそこに現像をする。錯誤有り。詳細は此処に述べず。
捲土重来
翌日同所に万難を排し昨日同様それ以上燦燦と降り注ぐ陽光の下昨夜慎重に装填したるLisco REGALを用いカットフィルム二枚の露光を終えそそくさと家に帰り現像を能す。
暗黒のネガ二枚を得たり意気消沈暗中模索絶望の日々は数日昼夜続くもカットフィルムのお粗末は此処に述べず。
怠情老人照生
カメラ風 扇風機
首から下げシャッターボタンを押すとレンズ風周りからファンで空気を吸い込みカメラ上部から顔に向け風が送られる。ダイソーで330円。
オリンパス OMSYSTEM ズイコー50ミリF1.8 赤文字
銘板の刻字が赤文字になっている。
絞り環文字も赤いがF4とF8の刻字は白いまま。きれいに赤文字になっているのだがさてオリジナルか?誰ぞのてんごか?
HENSOLT WETZLAR 携帯顕微鏡
会社の名前は、19世紀にモーリッツ・カールHensoldt(1821-1903)、光学のドイツの草分けまでさかのぼることができます。
1852年に、彼は望遠鏡、天文器材とmicroscopes製造のため、光学機器製造工房を創立しました。 以上ネット調べ。
野外観察用の博物学者御用達であろう携帯顕微鏡のようですが、いまいち使用方法がわからなかったなぁ。ByM
N波氏
久しぶりの参加です。コロナにかまけて写真もほとんど撮っておりません。
コニオメガを持ってきたのですがこのカメラ、友人曰くこのレンズが良いとの話を聞いて興味を持ち手に入れたものの、なんと重いカメラです。よくこんなカメラで撮影していたものだと感心します。
K林氏
コニカ プレス2
会のH氏からまずフィルムホルダだけを強引に譲られた後、カメラ本体を重いから持って行ってくれと譲られたもの。
N波氏が言うように重いカメラで使い勝手の悪そうなカメラだな、という印象通りいろいろ手間がかかる捜査の面倒なカメラです。
モスクワ
スーパーイコンタ6X9判のコピーカメラで、珍しいモスクワ銘入りの6X6の枠がついている。作りは本家にとても及びもつきません。
ロワイエ テレロワ ソム・ベルチオ3.5 105ミリ 連動距離計付き
ワルツ35S コミナー 1.9 48ミリ
カメラ図鑑にはこのコミナー付きは掲載されていない。巻き戻しの部に細工があり伸江お引き上げるとつまみがずれて巻き上げレバーに早変わりする面白い仕掛けのカメラです。
SH-K氏
イカレッテ 66判 Novar 6.8/75mm
1912年以後のもの、1912年にはTessar付もある。
ICA社:ヒュティッヒ社、カールツァイス社パルモス工場、Drクリューゲナー社、ヴェンシュ社の4社が1909年に合併したドイツ企業
International Camera Aktiergeselshaftの頭文字を取って烏賊、いやICA。
イカレッテは6X9判縦型と2種類あるあと1925年ごろベスト判、イカ488(縦型)と6.5X11cmの大型もあったという。数年前にNovarレンズが発生する強烈なハロに興味を持ちebayでスウェーデンの出品者から手に入れた。
Sony アルファ100 18-70mm+オリンパスワイドコンバーターX0.7
やはりカメラはプリズム付きの一眼レフが良いなぁと手に入れたもの。
ペンタックスQ10、フジ XT-10とミラーレスを持ちいろんなマウントアダプターもそろえたのですが、やはりファインダーで見る一眼レフが良いなと思いはじめ、ペンタックスの一眼レフを手にしたのですが、黒死病といわれるトラブルが多く、フィルム時代のマニュアル絞りで使えるレンズならアダプターで黒死病を気にすることもなく写せるのですが嫌気がさし、このアルファ100に変えたところライブビューは使えないがバッテリーの持ちもよく使いやすいので気に入っています。
このキットレンズにX0.7倍のワイドコンバーターをつけると
18mmX1.5(APS-C35ミリ換算)X0.7=18.9mmの超広角が楽しめるが18.9mmでは画面の四隅が蹴られる、20mmぐらいからが実用となる。
ただしこのアルファ100のプリズムはガラスブロックで作られたものではなく。ミラーを組み合わせたものなので少し暗く見えてしまいます。
MT派氏
議題:大判、中判、蛇腹カメラ
機材:Welta Superfekta Carl Zeiss Jena Tessar 10.5cmf3.8
ウェルタの6×9中判蛇腹カメラですが、以前発表しました。ただ付属の皮ケースは年月にもまれ縫合もほつれっぱなし。
今回は、そのほつれた革ケースの補修をしてみました。
ほとんどの箇所が解れてバラバラ状態です。
最初の補修は古い縫糸の上に、ジーンズ縫製用の20番手の糸を重ねて縫い直しましたが、出来栄えはスッキリしないので、次に補修箇所にある古い糸を全部取ってから補修しました、すると、うん、綺麗に出来ました!
補修方法はとても簡単ですので、古いカメラを愛しているみなさんも是非挑戦して頂きたいです。
ミモヤンG
二眼レフを3台 Parl River(珠江)MALCAFLEX 型式不明2台
先月の中崎町散歩で初めて撮影に供したParl River(珠江)二眼レフ
レンズにバヨネットを装着し見た目もこざっぱりと中堅クラスのしっかりした二眼レフに見えるのですが、あくまでも見た目だけ、実態はフィルム送りは赤窓式の裏紙の数字合わせと見た目とはちぐはぐ。ですが不満なく写ったと思っています。実用十分でしょうか。
残り2台はMALCAFLEX MUSASI OPTICAL Co.LTD 武蔵製作所。
無数にあった4畳半メーカーの一つでしょう、それでもピント調節はレンズボードをカムで繰り出す方式ですから中級というところでしょう。
2台並べてみるとシャッターボタンの位置が右、左と異なっていたり、フィルム送りが赤窓式から、スタートマークではないが1コマ目を赤窓に表示させてからのセミオートマットに進化していたりと、見た目チューンだけでなく、内容の進化を見せるあたりは勤勉な国民性によるものか、はたまた資本主義競争故の四畳半の精一杯の背伸びだったのか、考えさせられるカメラだなぁと感心しました。
同じくお散歩に供したキエフ4 今日は標準のジュピター8 2/50を取り付けて。
散歩にあたり手に入れたまま未使用だったジュピター13をボディにつけるのに一苦労。
結果はなんだかぼやけた写真が。軟焦点がタンバールみたい?
とっても面白そうですね。もしよろしければお話お伺ってみたいです。よろしくお願いいたします。
今週末7月9日土曜日午後2時より、大阪写真会館3階にて例会を開催しますので、ぜひ見学ご参加ください。