第33回 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
SH-K氏
ミノックスB
今日は本棚に本と並んでいたものを掴んできました。20年ほど前、手作り時代、会の人に手に入るよ、と声を掛けられ、小さいカメラが好きなのでじゃあ頼むと次の例会には手に入りました。元箱付き。セレンメーターはさすがに怪しくなっていますがシャッターはまだ切れ良く作動しています。

K林さん
・ルミエール エラックス ベルチオ フロール 2台
20年ほど前に一度見かけたアだけの珍しいカメラ、フランスのベスト版のカメラでメタルフォーカルプレーンシャッター搭載の蛇腹の折り畳み式でコンパクトに収まるカメラです。まだ修理の途中ですが2台出ていたので部品取りしながら1台を仕上げれればと手に入れました。なんとレンズのシリアル番号が連番です。この1台がクラシックカメラ専科№18に載っているカメラと傷の位置などから同一の個体と思われます。
・アグファ メモ(アンスコ アメリカのOEM)
ラピートカセットのカメラ、簡易版のためかレンズ、AGFA MEMARには明るさのF3.5は刻まれているが焦点距離は書かれていない。戦前のカメラですがかなり綺麗な状態です。
・イハゲー ウルトリックス イハゲーアナスティグマット3.5/70
ベスト版のカメラですが巻き上げレバーがついている、このレバーがベスト版のエキザクタと同じ、先に発表しているエラックスと比べてもらうと如何にエラックスがコンパクトにできているかわかります。
・ベスト エキザクタ テッサー2.8/75付き、クロームメッキ仕上げ、こちらもエラックスとの比較で持ってきました。
・ローライB35
先月ローライB35の話題が出て、B35はすべてシンガポール製と言われていましたが、私の持っているB35はジャーマニー製なので持ってきました。シンガポール工場で生産するまえにドイツで先行生産されたものではないかと思われます。

H本さん
先月、サービス係電話の対応について愚痴っておりましたが、その顛末
LUMIX GVARIO 12~32mm F3.5-5.6 ASPH
ようやく修理を依頼し、出来上がったということで受け取りに。無償で修理が仕上がってきました。鏡胴にあった傷も見当たらず新品になったような気がしました。伝票を見ると使用部品欄に“レンズカンセイヒン”とある。もしかするとこれはやはり新品交換されたものか?

ミモヤングレビッチ
ニコンF2フォトミックSにオートニッコールSC50ミリF1.4付きのパッと見ぃきれいな個体を少し前に見つけて買っていました。今日は時代を合わせてニューニッコールF1.4を付けて持ってきました。持ち歩くためにニコンの“クールピクス”のストラップを付けています。そのうちクールピクスの文字を隠す細工をしようかなと。
小さめのカメラバックに入れたままのキャノンペリックスとペリックス専用パンケーキレンズFLP38ミリF2.8の組み合わせも装填しているフィルムを使い切ろうと持ってきていました。

MT派氏
レンズの簡単改造
持参:1,Goerz Lynkeioskop Serie F No.000 60mm f24 1895年 (Eマウント改)
2,Foth Derby I Anastigmat 50mm f3.5 1931年 (Eマウント改)
3, Mentor-Special 7.5cm f3.5 1935年 (M42マウント改)
1, この2群2枚のLynkeioskopはHさんから譲り受けたもので、60mmと言うのは非常に貴重です。本来ならM42マウントに改造して、M42の一眼レフに使いたいですが、焦点距離が短いためヘリコイドが使いにくくなりますので、Eマウントにしました。
マウント取り付けの美しい座金に真鍮製マイナスネジを見つけてとても嬉しいです。長めのヘリコイドを付けて、最短距離は約13cmまでできます。
2,Foth Derby I から外したトリプレットレンズです。これは一見Elmar 5cm f3.5に大変似ていますが、回転方向はElmarと逆で、撮影時のピント合わせは非常にしにくいです。またこのレンズのヘリコイドの繰り出し量は、必要以上に長いため、接写にも使えるかと考えて、無限遠ストッパーのネジをやや短いものに交換しました。
ネジをヘリコイドノブが一回転後の隙間に合わせて調整して、一回転後に少し無理に回すとヘリコイドノブは、ストッパーネジを通り越して二回転目に始まり、2回転を少し超えたところでの最短撮影距離は約30cmになります。2.5回転のところでヘリコイドが外れます。
3,Mentor-Special 7.5cm f3.5は前回小林さんから譲り受けたもので、MentorMentorettと言う二眼レフカメラから外したトリプレットです。焦点距離の余裕があってM42マウントにしました。最短距離は約43cmになり使いやすいですが、マウントアダプターのヘリコイドを使うと更に接写ができます。

yasuさん
VEST POCKETKODAK Model B
先月例会後、写真会館4階藤井商店で惚れてしまったベストポケットコダック
調べてみるとModelBという機種でレンズはKodak Dobletという複玉。
レンズボード、蛇腹、襷がロールフィルムバックともいえるボディから分離でき、そこから覗いて見ると無数に瞬く大きな星たち、蛇腹は穴だらけ。飾りでもよいという気持ちが、たとえ写すことが無くとも、撮影可能状態にしたいと思い立ち蛇腹の補修に取り掛かる。
検索してみるとSoft-99革用タッチペンが良いという評判、早速入手し補修にかかる。
居間で補修にいそしんでいるとタッチペンの溶剤の臭気に家人から“外でして!!”とおしかりを受けベランダに出て補修していました。
TOPCONRE-Super Auto Topcor 5.8cmf1.8
手作りではないが手に入れたこのボディは当初メーターが不動であった。メーターはなくとも撮影は可能だが、世界初のTTL測光を実現したカメラであることを考えるとメーターが稼働してこそのREスーパーではないかと考え、分解し整備してみるとメーターが復活した、さらに露出のずれも調整、年末は手作りらしい発表もしなければと持ってきた次第。

秀じぃ
レチナⅠ クセナー f3.5 50mm
アグファ カラート36 ゾリナー f2.8 50mm
ツェルト ドリナーⅡ テッサー f3.5 50mm
フィルムを入れて使ったのはレチナⅠだけで、これは気に入っておりいまだに愛用品、
残りの2台は入手以来未使用品(^^)
コンパクトなカメラが好きで当時の小型化デザインに惹かれます、当時の技術者はすごいですなー


レンズボードやノブのニッケルメッキと黒のグンカンがマッチした”レチナⅠ”
は上品でいいですね。角にあるショートレリーズも恰好いいです。
この型は119 Xenar付(1936年製)かと思いますが・・・・?


会報を見て蛇腹修理用に”チョット塗りペイント”を購入しました。能書き見ると
「塗った部分は光沢が出ます」と書いてあります。蛇腹に光沢は如何なものかと?!
昔、私は蛇腹の裏にクリーニングペーパーを墨汁で貼りながら補修しました。
厚みが増して折り畳みが難しくなったけれど、遮光には成功しました。
破れていなければ、裏貼りの布に墨汁を2、3回塗り重ねるとかなり効果が出るか
と思います。

私は蛇腹の表から塗って補修しました。
確かに光沢が出ますから、蛇腹の内面では内面反射の原因になりそうです。
内面にパーマセルテープを貼ろうかと思いましたが、たたむことを考え断念!
まぁ今更ベス単で写真は撮らないでしょうしね(笑)