第30回 好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
MT派氏

議題:Fed-36100mm f6.3 1937 整備修正
このレンズはよく映る、という評価をネットで一つだけ見つけたので気になっていました。
E-Bayで探してみると安い、なんで安いんだろうと思っていると。。。
なるほど、このレンズは無限遠が出ない、フレアが強く出る、センター指標ズレ、絞りが全開できない、と言った問題があります。
入手してカメラに装着して見ると分かりますが、レンズ指標の中心がセンター位置から約100度位行き過ぎていた。ネットで写真を検索してみると、掲載された写真が皆同じようにかなりズレていて、しかもズレ具合はまちまちです。
どうせ無限遠が出ないから、とりあえずセンター合わせから着手しました。ズレた角度から厚みを計算して、真鍮シムを入れて修正しました。
因みにこのレンズのシリアルは、レンズのマウント面に刻印されていますが、このレンズではシリアルNo.がなく、恐らく試作に近いファーストロットではないかと思います。レンズシリアルが付いてない分、正々堂々と真鍮シムを貼り付けることにしました。
次に、無限遠が全く来ない問題ですが、早速分解に着手。レンズ鏡胴にある位置止めネジを外すと、ヘリコイドが外れますので比較的簡単に鏡胴を調整しました。
そして内部反射を減らすために、反射防止塗料を塗りつけます。絞り羽根からの反射分を除いて、鏡胴の内部反射はほぼなくなりました。
絞りの開き具合を調整しようと思いましたが、ばらして分かったのは、絞り羽根の幅が太すぎるため、調整はできません!
最後は清掃しながら全てを組み立て、Leica M5で距離計連動カムの無限遠調整確認をして完了しました!
今回の作業は、絞り全開ができなかったが、その他はすべて満足でした。


フォクトレンダー VITO Ⅱ 入手顛末記
今年から安月給となったものの、フィルムカメラにはまだまだ興味が尽きぬ。
フォクトレンダーのVITOⅡのカラースコパーは写りが良いとの評判を聞いていたのだが、良品ともなると1万5千円はくだらない。
そんなカメラが梅田のYTカメラにて2万5千円の値札が付いて並んでおり、さすが高いなぁと。よくよく見ると一桁違い2千五百円の値であった。
早速店員様にお願いし見せてもらうも、店員様曰く、これはあかんで、という説明。
もちろん、今は綺麗にしているが元は貼革も赤茶けて、シャッターも切れず
ですがシャッターはたしかスプロケットが回らないとシャッターチャージしないはず。
撮影可能なVITOⅡが思わぬ安値で手に入りました、安月給にはありがたい。

SH-K氏
昨年の暮れぐらいにリコーのGX100を購入カプリオというやつ、ファインダーがかわいらしいカメラで気に入りました。 半年ぶりの例会出席に、何をもっていこうかと思案していて思い出しました。
電気仕掛けのカメラは難しい。間が空くと動かないものも出てくる、オリンパスのコンデジで動かないものもあった中、このリコーは動いてくれました。

おもかめ王国国王3ちゃん

3月の誕生日で88歳となりまして、名古屋の売り出しに出かけようともくろんでおりましたが、用意していた切符を家族に見つかりこっぴどく叱られました。
フランスのフォカ35 ツースター 3.5 50 そして広角の35ミリ
ヘリコイドを残してレンズ交換できるのですが、35ミリは目測。
N氏

ピンホールカメラ(Zero Image)を手に入れました。いろいろな種類があるのですが、そのスタンダードなタイプ。
フィルムを入れるにはすきっまが多そうで少しガイドを入れて写してみました。
また、似たようなカメラを6X6やら6X4.5やらいろいろ作っておりました。

K林氏

ちかごろ藤井商店さんにいろいろカメラが入荷してきていて私はウキウキです。
ナーゲル ボレンダ 6X9 ナーゲルアナスティグマット 4.5/10。5cm
ピント合わせが前板前後移動とヘリコイドの二重になっています。裏蓋の開閉機構が面白い

コニレット35 コニタ―3.5/45mm
コニレットの輸出型フィルムは専用ではなく通常の135フィルム
オートテラ スーパー 2..8/4.5cm
寺岡のスプリングモーターカメラ、このカメラでモーター駆動でフィルム巻き上げ、セルフコッキングが可能になった。
イハゲーのベスト版エキサクタが出る以前のカメラですが、移り変わりの流れが見える。
イハゲー ツバイフォーマット ベストタッシェン ウルトリックス
イハゲー アナスティグマット4.5・105
イハゲー ベストタッシェン クライン ウルトリックス
イハゲー アナスティグマット6.3 ・70mm
この2台はボディは共通。
イハゲー ドライフォーマット クライン ウルトリックス
イハゲー アナスティグマット3.5 ・70mm
巻き上げが、ベストエキサクタのレバー付き、しかもクロームメッキ仕上げ
乾板アタッチメント付きの大珍品


エンサイン オートスピードカメラ エンサ―アナスティグマット 4.5・100
フォーカルプレーンシャッターの6X9版 これまた珍品
ビオゴン2.8・35mm というのは表向き、中身はそっくりジュピターに入れ替わり。
このころのロシアンジュピターはそっくりツアイスビオゴンに入っちゃうというお話。
やまひら氏
ペンタックス デンタルマクロ100ミリ
通常の100ミリマクロとほぼ同一スペック。
どこが違うのだろうかとみてみると、デンタルマクロはリングライトが使えるようになっているとか。
M42 ベローズ タクマー 100ミリF4
SMCペンタックス ベローズ マクロ100ミリF4
こちらはベローズとの組み合わせで
AF100ミリマクロF2.8
開放F値が明るいのにもかかわらず、重さがあまり変わらない。

蛇腹で、ドイツのADOXから販売されていたGOLFというブローニーフィルム6X6判のカメラ。単独距離計搭載。
ADOXは老舗のフィルムメーカー、最近復活したとか。フィルムメーカーのカメラはよく写るという世評コダック、コニカ、アグファ、フジ。。。
ならADOXも良く写るべぇと期待大。レンズはこちらも老舗光学メーカーのシュタインハイル、カッサー4.5/75三枚玉
マクロレンズって凄く興味をそそられる、プラクティカBマウントのマクロレンズに惹かれて手に入れてしまいました、こちらも楽しみ。 PRAKTICA BX20 electronic MACRO-PRAKTICAR 1:2.8 f=55mm MC
ジャンクをのぞき込んでいて、なんだプラカメしかないな とがっくりしつつ、好きなメーカーのオリンパスだと、拾い上げ見てみると
ケースレスカメラでレンズは単焦点、んん?なんだこれは。
OLYMPUS OZ1 PANORAMA WETHERPROOF レンズはOLYMPUS LENS 35mm 1:3.5
防水機能を強化した、全天候型ミューというところでしょうか、電池を入れると動くのがうれしい限りですが電池蓋のロックが壊れているのが玉に瑕
全天候型とはいかないようです。

ウナーというレンズは昔から有名なレンズで書籍にもよく紹介され、このレンズからテッサーが生まれたとか、
名前は見るのだがいざ探してみるとなかなか実物に巡り合えなかった。
今回紹介するウナーも50年ほど探し求めてやっと手にしたレンズ。
Unar-Zeiss 1:5 F=155 このレンズはE .Krauss Paris
なぜフランス、クラウスが、ツアイスのレンズを作っているのか
税金の関係で当時兄弟会社のクラウスにフランスで作らせることにより、関税を避けていたようだ。
レンズの良し悪しも、いろいろと風聞もあるのだが、箱の精度によるところも大きい。
たとえばラジオナーなど、精度の良い箱に当たれば結構きれいに写るものです。
8月例会は、第三土曜日の8月21日土曜日の開催予定ですが、どうやら感染者が増えていることから、お休みにします。