第27回好きやねん大阪カメラ倶楽部 例会報告
長いお休みでしたが皆さんお元気で。
〇変カメ
持参カメラはライカA型、ご存知のように玉は外れていません。これ以上ないというぐらい使い込まれていますがシャッターは快調です。もう95年ぐらいたってるカメラです。
エルマー付き、ケースがきれいなロゴの入った純正品、もう粉が吹きまくって服について大変です。
次は玉の無い円カメです、(エルネマンか?)ピントグラスの立ち上がるフードが面白い。フードの中に板がありこの板で革製のフードが立ち上がる。
近頃はデジカメのファインダーを見ながら撮影するスタイルですが日差しがあると液晶画面が見にくい、昔のカメラは、この円カメのようなものでもこうして立派なフードがピントグラスに用意されていて見やすい工夫がされている。
もう1台はコリブリです。

ひーさん 〇変カメ

もともとのテーマが変カメだったのでロボットレコーダーを持ってきました。
ロボットレコーダーMod.1 1954年製 24X24のスクエアサイズ、レンズはシュナイダー クセナゴン30mmF3.5 ファインダーはなく外付けファインダーが必要。 ぜんまい巻上げでフルに巻上げると15カットくらい連続撮影が可能。
シャッターボタンがむき出しで、ケースに入れておかないとシャッターが勝手に切れてしまう、ぜんまいモータードライブなのでどんどんフィルムが進んでしまいます。
巻き戻し機能がなくフィルムは一方通行、撮影終了後は暗室内で巻き戻すことになる。巻き戻し用クランクを自転車部品を利用して自作。巻き戻しするよう工夫しています。

ひでじぃ 〇ちょっと変カメ?

お気に入りのカメラを持参しました、
〇アコン35、アルス光学、昭和30年6月発売9500円、レンズはビター45mmf3.5トリプレットレンズ、シグナ―シャッターB~1/200.
買って以来一度も使っていませんのでまっさらピカピカです。
二重撮影防止、距離計連動と必要かつ最小限の機能を持った自分好みのカメラです
〇ブラックコンタックス、テッサ―5cmF2.8ノンコーティング。写真がうまくなったと思わせるほど良く写るカメラ、良く写るからまた使いたくなるカメラです。
15年前フランスビエーブルの蚤の市で若いカップルのお兄さんから“買わないか?”と声を掛けられ買ったものです、このカップルには次の年にも偶然ビエーブルで再会する縁ができました。

yasu氏

テーマの縛りなしなのでライカM3を持ってきました、
レンズはルサール20ミリ、外付け21ミリスーパーアンギュロン用ファインダーがミソです。
今日何を皆さんに見てもらいたいかと言うと、カメラに装着している速射カバ―です、あのシュミットがM3に用意したものです。
M3に合うケースと言う触れ込みで購入したのだがねじが合わない(太ねじ)。仕方がないのでねじを取り外し、中に入っていた鉄板の妨害に会い一苦労。やっと外し細ねじに変換、このねじのノブの径がぴったりマッチ。悦に入っています。
細ねじ改造が出来上がって見るとケースになにやら銘が入っている。よく見るとSCHMITTの文字、ますます気に入った次第です。

MT派氏

LynkeioskopSerie F No.1 が甦った。
持参:ソニー α7R II
Lynkeioskop Serie F No.1 15cm f24
世紀の大疫病を乗り越えつつ、元気で生きていることで、すべてにおいて心より感謝を申し上げます。
さて、憧れのLynkeioskop(以下はリンケイオスコープとする)を入手しましたが、騙されて大ジャンクでした。美しいはずの12枚真円絞り羽根は、絞ってみると無残な姿で割れた4枚の残骸しかありませんでした。

37ミリサイズの良さそうな絞りユニットを入手したがサイズが合わないのでそのままでは使えない。ばらして羽根だけを使おうとしたが、カーブ等の形状が違うので使えない。最後の手段としてユニット外周を削ることにしました。

ユニット台座壁の肉厚は0.8mmがあって、そこから0.45mmを削ります。工具は金属用ヤスリ1本のみで、慎重に数時間も作業しました。
このレンズの最大絞り値はf24と表記してますが、今の標準絞りではf16になります。せっかくの作業ですので、絞り値をできる範囲までのf6.8に拡大しました。

そして絞りユニットを組み立ててレンズ鏡胴に装着して、見事に完成して甦った!
感動の瞬間でした!(図4、図5、図6)



早速試写:透明感のあるたんぽぽの綿毛


いずれもf6.8の絞り開放で手持ちによる撮影です。
使用カメラ:ソニー α7R II
ミモヤンG 〇リコーが変カメ と言うわけでは無い。むしろ良心的ないいカメラだ
最近リコー、リケノンにはまっています。引っ越しから地殻変動で出てきたカメラがこのリコーXR-7 なんとフィルムが入っている状態で発掘される。このカメラは電磁シャッターのオート&マニュアル機、こういう一眼レフが一番使い勝手が良いとお気に入りスペックです。このカメラに、時期としては少し後のリケノンP50ミリF1.8を組み合わせています。
オークションでリコーXR8に標準ズーム付きのカメラが1円で出品されていた。リコーXR8は外装がプラスティックですが大変軽量でメカニカルシャッターの最高速1/2000秒搭載、メーターもついている。旅行なんかに気軽に持ち歩くのにぴったりで一台持っているものの、巻き上げレバーの軸にひびがあるのでもう一台持っていてもいいなぁ、と1円入札で放置していましたら、落札してしまいました。こういうオークションは大概送料一律で多めに取るのが嫌なのでちょっかい出さない
K林さん 〇変カメ と言うより 変わったカメラ?

ミノルタ レポ、メーター搭載のハーフサイズカメラのブラックと言いますか、ガンメタと言いますか、
メーター不動ながらもそのうちメーターの部品取りできるかと入手、予期した通りメーター稼働品が出てきたので部品を移植、
次にミノルチナとミノルチナPの2台がブラックボディで、合わせて3兄弟となりました。
ちなみにSは連動距離計1.8/40ミリ、Pはゾーンフォーカス(目測)の2.8/38ミリ付き。
ミニコード (ゲルツ オーストリア) 初期型と後期型の2台。初期型はシンクロ接点無し、後期型にはシンクロ接点が用意されています、なんといってもシャッター音が静か。二眼レフとしては最小のカメラ。
コニカ オートSE ヘキサノン1.8/38 セイコーシャESシャッター搭載。
ジャンク箱にキャノネットがまた転がっていると思いつつ引き上げてみるとコニカのカメラ。このカメラ驚いたことにスプリングドライブ。

N波さん 〇変わった取り組み?

自粛出かけていないと言いつつも、人の少ないところへちょこちょこ出かけています。
先日も北条鉄道まで自転車で出かけるも、狙いの曼殊沙華が全くと言っていいほど咲いていない、どうやら田や畑にお行儀悪く入り込む人が多いので今年は植えていないとか。
パクセッテのレンズ、マウント系が39ミリのレンズなのでゼニットCボディで使えないかとしょうもないことを考えて試してみました、無限は無理ですが近距離なら使えます。
もう一本試してみましたがミラーに干渉し無理でした。

カメラ薀蓄はなし
トロピカルカメラでデクルローネッテルの6x9のカメラ、大正年間からこのカメラの様に洗練されたカメラになるまでに40年かかっている。
このシャッターは先ほど発表されたブラックコンタックスと同じ構造のシャッターいわばその元祖。
シャッター速度ダイアルがコンタックスではボディ全面だがこちらはボディ側面にあり、スポーツモード高速、風景も―ド中速、スローの3種類の切り替え。
デクルローの6x9は高いカメラだが、外観がきれいも中身がないものを相場より安く手に入れてそのまま長い間置いておいた。
ふと、ミロフレックスのシャッターがこのカメラとほぼ同じではないかと思いつき、故障しているミロフレックスを分解しデクルローに移植しようとしたがやはり長さや太さが違っていてそのままでは無理。ほかの古いカメラから部品を持ってきたり、バネが違ったりと結局苦労した。
やっとのことでシャッターが動くようにまでこぎつけた。
動作が楽しめるようになって満足している。



12枚も羽根が有る虹彩絞りの組込み、見事です。
絞り羽根の組込みは5枚でも大変、ローライレフでは多くて10枚(通称円形絞り)
私にはとても出来ない作業です。今度 組込みの”コツ”を教えて下さい。
Rose-Thorn

コメントありがとうございます。
絞り羽根の組み込みは、自分にも難しかったが、これを10回もやれば、それなりにできると思います。実は難しくなく、熟練工な感じです(笑)。
では。

お気に入りのカメラ”アコン35”は大珍品ですね。
アルス光学なる会社も初めて聞きました。
多分、写真誌関連の出版社㈱アルスの子会社が製造したものかと思いますが・・?
㈱アルスには傘下にアルス薬品㈱が在り、S30年代、現像液アルスPQaで随分お世話
になりました。ミニコピーで風景を撮影し、希釈現像すると粒子が無いスゴイ写真
が撮れた記憶があります。(当時高校生)私が写真にのめり込んだ一因です。
勝手に想定し、本日”アコン35”を調べていましたが手掛かりは何も見つかりません
でした。アルス光学の沿革等、ご存知でしたらご教示ください。
Rose-Thorn
ツワイスコンテッサの撮影に入ろうと思い、フィルムを装填したのですがいきなり巻き上げが出来なくなったりで、再度、テストフィルムで何度もテスト撮影準備の巻き戻し、巻き上げの繰り返しで、コンテッサは緻密な機構の為、お約束通りの装填方法でなければ正常な巻き上げを開始しないようです、フィルム装填後、お約束に従って巻き上げ1の表示が出てチャージ後レリーズ出来て2枚目のチャージが出来ればOKのようです!疲れました!

お疲れ様です。
”貴婦人の癇に障る様なこと”をしなければ、特段難しい作法など無いと思います。
巻上が出来ない状態になるには、何らかの理由で巻上が完了した状態になっていた
ケースが考えられます。
(例、フィルムを入れる前にスプロケットを動かしていた。)
通常は、フィルムをセットして裏蓋を締め、手動カウンターをスタートマーク
の「♦」に合わせて、①が出るまで巻上ノブを回せば撮影準備は完了です。