こんにちは、MT派です。
平成時代最後の投稿(かも)になるでしょうか?
先週例会に持参したFed-1''Siberia''に付いているIndustar-10 50mm f3.5 ですが、沈胴式チューブのアソビがあり過ぎて、もはやアソビではなくガタガタ状態ですね!カメラを地面に向けたら沈胴チューブが自由落下ですので、それを分解掃除補修しました。
この系のレンズは皆 Leica Elmar 5cm f3.5 のコピーですが、それぞれの手抜き改悪が施されてます。このIndustar-10も例外ではありません。
ライカエルマーの場合は、レンズ先端の絞り環を固定しているリングを外し、チューブ真ん中辺りのレンズユニットを固定しているネジを外します。そしてネームリング(ギザギザのベゼル)に小さな穴があり、その先チューブにネジがあって、細いドライバーをネームリングの穴を通して、チューブにあるネジを外します。最後にこのネームリングを回せば外れますので、レンズチューブをヘリコイドから抜けます。
この''Siberia''に付いているIndustar-10の場合は以外と簡単でした。レンズ裏に遮光を兼ねているロック用フードがあり、3箇所のピンをマイナスドライバーでこじ開け外し、そしてレンズユニットを固定しているリング外し、ネームリングを回して外し、レンズユニットが外れます!
結局、ネームリングとチューブにある2箇所のネジ止め手間を省いたですね!
Elmarの場合は、チューブのネジでネームリングの絞りf値に位置合わせながら、レンズユニットを固定しているのに対して、Industar-10は後ろからリングでロックする方式です。このソ連方式は、組み立てる際f値の位置合わせが少々適当になりますが、その''適当''は魅力かもしれません!
そして自由落下のチューブ補修をします。
これはヘリコイド環の内側に付いてるフェルトが経年劣化したためです。フェルトは糊付けではないため簡単に外せます。因みにこの個体のフェルトの長さは、5mmも足りません!まぁ〜使用上見栄え上は全く問題ないですけど!
薄いテープをフェルトとヘリコイド環の間に巻くだけ、レンズを組み立てて作業完了です。
2つのネジは絞り環を固定するものです。
遮光兼ねてのピンロックです。
これは他のIndustar-10ですが、ネームリングとチューブに穴とネジがありました。
しかしこの個体のネームリングに穴はありません!チューブに穴がありますがネジはありません!
でも、かっこいいですね!
ではでは!