いつまで続くこの猛暑、殺人的でもある暑さが台風一過で少し落ち着いたかな?やはりお盆をすぎると朝夕はそろそろ秋の気配?
ライカ型カメラ、ロシアカメラがテーマの例会はじまるよー。
司会はもう順番がぐちゃぐちゃで、立候補いただいた照生さんにお願いしています。
見学ゲストにA氏が参加されました。A氏は長らく某クラシックカメラクラブに在籍し活躍されていた由
近頃”好きやねん大阪カメラ倶楽部がたのしいらしい!”という噂を聞きつけたらしく、見学に来られたとか!
では、発表に参りますか。
yasu氏
ライカ型カメラ、距離計なしモデル4カ国連合艦隊。yasu氏はこよなく目測カメラを愛していますから。
1,ドイツから、本家ライカスタンダード+エルマー5cmf3.5
その精密感と手触りはさすが!ライツ5cmファインダーを組み合わせています。
2,隣国フランスからフォカ スタンダール
Oplar35mmf3.5付き、ボディのファインダーも35mm枠
巻き上げがボディ軍艦部中央にあり巻き上げにくいが使い方によっては使いやすい。
このデザインはさすがファッションの国おフランスのおしゃれカメラ
3,ソ連(ロシア)から軍用ザリア+リコーKマウントパンケーキレンズブロンズカラーの28mmf3.5
取り付けにはあの名誉会長キューちゃんお手製K→L39マウントアダプター
キャノン28ミリファインダーとの組み合わせ、ファインダーにはひび割れあり、ザリアのボディカラーも相まって軍用の風情。
4,日本 コシナ フォクトレンダーBESSA-L+ジュピター3 5cmF1.5
2000年突如登場したフィルムカメラ
ファインダーはSandmar Zoom-Vue ズームファインダーの組み合わせ。
ライカ型カメラは距離計ナシが一番!が持論。yasuどん、気張れ、チェスト!
MT派 氏
本日は、私の提言でテーマに組み入れていただいたロシアカメラを多数持ち寄っていただいてありがとうございます。イロイロお持ちいただいてソ連(ロシア)が一大カメラ生産国だったことがよくわかります。
私は実はライカはあまり好きではないがM5のボディは持っています。
M5はライカらしくないデザイン、しかし一番使いやすいライカです。これにyasu氏から見たいとリクエストのあった宮崎光学MS28ミリF2URUSHIレンズを組み合わせています。
ロシアカメラは、巷でゾルキー7とも言われるDrug(ドルーク)、
どうせ整備しないといけないからと、一番安い物を手にしてみると、実はほとんど外面だけ。
整備費でかなり高額になりました。
Start 最初ファインダーをオークションで入手、しめしめ安く手に入ったぞ、続いてボディが届く。ところがボディにファインダーが取り付かない、オークションをよくよく見るとたしかにStart用とは書いていない。よく調べるとゾルキー用途判明。結局Start用ファインダーを買い直しました。
Zorki-10 衝動買いしました。
最近ツァイスに関する書物を何冊も読みました。第二次大戦後ソ連がツァイスに相当なひどいことをしたようです、
よって、もうロシアカメラは不買運動といたします。
ミモヤン グレビッチ
愛用のM3は外観スレスレ機能もダメダメでしたが整備のおかげで使えるようになりました。
その交換レンズとしてメガネ付きの望遠レンズ、エルマリートM135ミリF2.8を最近買いました。
メガネ付きのレンズは見た目がグロテスクなロボットソルジャーのように思えて食わず嫌いしていましたが
いざ手に入れてみると、おっ!かっこいいじゃん。
M3に装着してみると意外にコンパクトでメカメカしさがたまらん。
お値段は8000円なり。もちろんレンズにはバル切れが。。。
レンジファインダーの代表のライカですが、一眼レフ育ちとなればやはり一眼レフでも楽しみたいわけで。
でRボディ、Rの中でもメカニカルシャッターのR6いや出来ればR6.2がいいなぁ でも高いし~
そのR6が2万円でお釣りが来ました。となればR6いいよ~このボディ。
コンパクトでファインダーも明るくて半分どころか”全部青い!”
撫象こと照生氏
ライカと言えばミノルタということで
ミノルタハイマチックEブラックボディ シルバーボディ。を揃えてみました。
レンズはロッコールQF40ミリF1.7 シャッターはSEIKO-ESF(ESF-17)EEプログラム式電子シャッター
私の施術で蘇った2台です。
京都はカメラのナニワで連れの迷惑顧みず500円で購入、しかしISOリングが回らない、自製カニ目でほどくと簡単に開くとここまで来て以前にも開けたことがあったなぁと思いだした次第。
まずはCRCを4CRCほど振りかけコリを解し、過剰なCRCによる虹はベンジンにてきれいに拭き取り。
斯くして撮影可能と相成りましたネガを見ると写っているところが1回写ると2回はは写らない、三拍子のカメラとなりました。
Rose-Thorn 氏
ライカM2Rタイプ 1966
このカメラを調べますと、Mckeown’s Price Guideによると1966年に799台、1967年に60台の合計859台生産されたという。
クラシックカメラ専科㉘によると867台と記載されていますが、私のM2Rのシリアルナンバーから類推するとMckeown'sが正しいかと思います。
M2Rとは、ラピッドローディング機構を備えたM2型カメラです。
元々は米軍が発注した軍用M2型がキャンセルされて市場に流れたもので、製造台数1000台に満たない珍品です。
このラピッドローディング機構は後のM4型ライカに標準装備されています。
なお1966年にはニューヨーク・ライツ社の発注で2000台がM2-Rと刻印されて再生産されました。
ライカⅢc 1946-1947
レンズはロシアカメラテーマに合わせてルサール20mmf5.6 20mm専用ファインダー付としました。
この専用ファインダーはパララックス矯正装置がついています。
最短撮影距離は0.5mと短く、このファインダーの仕掛にはびっくりします。
ファインダーの台座は円弧状の可動式、0.5m、1m、∞の指標に合わせ手動で滑らせます。
Ⅲcはダイキャストボディとなり、Ⅲfとはシンクロ装置の有無の違いだけ。
Ⅲfのシンクロスピードは1/30以下、フラッシュバルブがなくなった現在ⅢcとⅢfに能力差は殆ど無い。
H本氏
ソ連製ステレオカメラ、ステレオスプートニク。
ソ連のルピテル二眼レフを2台つないだ形、フィルム装填は観音開きで少し柔らかい、撮影中に開いてしまったことがありました。
ピントは中心部のみピント合わせ可能で周囲は視野の確認のみ。シャッターが切りにくく急いて使うとぶれたり傾いたり。
写りもそこそこ、レンズはトリプレットでしょうか、当時高かったですよ。
K林さん
F-21 28ミリF2付き、ボタンホールにアタッチメント装着
F-21というこのカメラはカバンやいろいろなところに潜ませて撮影するカメラです。反体制の要注意人物を撮影していた実際に使われていたようです。
スタルト (スポルト?)ゲリオス44 58ミリF2付き(ビオターコピー)独自マウントのカメラ
ボディはゾルキーにミラーボックスを組み込んだようなもの、ペンタプリズムは着脱可能。
アルマス103 ソ連最後期のカメラ、マウントはKマウントでニコンF2にそっくりな外観
縦走シャッター音もチープなら材質もチープ、LOMO製のレンズはよく映るとの評判ヴォルナ50ミリF1.8
キエフ5 ジュピター8 50ミリF2 1972年
キエフの改良型 ファインダーがブライトフレーム付きでパララックス自動補正。
レバー巻き上げになったがノブ巻き上げを遊星ギアでレバー巻き上げを実現。
マウントは外爪のみ、無限に合わせて着脱しないと噛み込みます。
スメナ2 t-22 40ミリf4.5
簡単なベークライトカメラ、秀じぃに中国製コピー華山とのセットで頂いたもの。
オリジナルカメラが東ドイツ製にあるというがわかりませんでした。
フェドS 1939年
シャッタースピードが1/1000まで、ズマールコピーのf2レンズ付き
この個体の軍艦部は1947年製のフェドタイプ1のもの、修理時に交換されたものか仕掛け品の合体か?
この軍艦部も1eタイプで1947年の1年間しか作られていないもの。
フェド軍用?シベリア フェド50ミリf3.5
フェドシベリアだが一般に言われているシベリアとは少し異なる。
軍艦部は1d(1939-1941年)のもの、ひょっとすると本物かも?
シベリアと銘打たれているが実際に極寒のシベリアでゴム引き布幕が可動していたのか?
ゾルキー1 インダスター22 50ミリf3.5
輸出仕様らしくキリル文字と英語の併記
ゾルキー6 ジュピター8 50ミリ f2
こちらも秀じぃからのプレゼント、巻き上げ不調を修理
一眼式距離計にレバー巻き上げ、ファインダーには視度調整までついている。
スポルト インダスター10 50ミリ f3.5
世界最初と言われる一眼レフカメラ、しかし後継機はついぞ現れず。
ブサイクなカメラですが面白いカメラ。
キエフ88 ヴェガ128 90ミリf2.8
フォーカルプレーンハッセルのコピー。ハッセル1600のコピー品
絞りは半自動絞り。オプションでTTLファインダーあり。
ライカ型カメラ
フォカ スリースター オプラー50ミリf3.5
フランスのフォカのスター系列の中で最上位機種。といいますか、マウント以外はほぼユニバーサルと同じ。
フォカ ユニバーサル(ファーストロット) オプラー50ミリf2.8
ユニバーサルの最初のロット品、このロットだけネームプレートの位置が異なりスター系列と同じ位置にあります。
オペマ2
チェコスロバキアのカメラ、1型は距離計なし、マウントはスクリューマウントだがライカとは互換性なし。
初期のものは保飛んで手作りに近い。
ISOビルクス イリアー50ミリf3.5
この個体は試作機で4号機 ビルクスの試作品のようで量産機とはかなり異なる。 マウントはコンタックスのようにボディ側にヘリコイドがある。
ファインダーは交換式、トリガー巻き上げ。
変なレンズ
Hugo Arnz Jena Softon 135ミリf4.5
ソフトレンズで、マウントはクルトベンツィンのプリマーフレックス2のマウント。
かなり珍品?
N波氏
ロシアカメラで定番のゾルキーとゼニットCを持ってきた、これが好きで。
ライカⅡのコピー、精度がいまいちなのかちょっと渋いですねカチッとは行きませんわ
ゼニットもこのモデルよりあとになってくると文字がプリントになっていて、文字をこすっていると消えたりする。
会員からもこの初期のゼニットCがほしかったの声も上がります。
ミノルタの一眼レフ用のマクロレンズをL39で取り付けている。
ゾルキーは巻き上げが重たかったのだが、プラモデルの自動車のタイヤをはめると軽く巻き上げできるようになりました。
うーんすごいアイデア、グリップビシバシの消しゴムタイヤを履きましょう!
ひでじぃ
シビリアン カードン エクター47ミリf2付き
オラの一番の自慢のカメラだず、どやっ!!
このカメラだけは手元においておきたい。
ゴールドライカ(フェイク) 銘エルマー50ミリf3.5付き 仏壇ライカですね
金ピカを持つならこれ!油断しているとどんどんくすんできます。
エルマーはたぶんインダスタール
写せますか?の質問に、”写せますけど写したことはない。。。”
フェド2 インダスタール 50ミリf3.5
このタイプから、ライカより使いやすくなり、フィルム装填も楽になりました。
皮の色は濃い紺色です。 お気に入りで良くフィルムを入れて撮りました、い~い写りします。
フェドにはいろんなタイプがあり集める楽しさがありました。
フェド、ゾルキとも1から順に揃えましたが今は冷めてしまい手元にはこの2台とゼニットぐらいになりました。
プラクティカ FX3 レンズはカールツァイス表記あり無銘の58ミリF2
エディクサ-マット カッサロン50ミリF2.8
プラクティカ MTL3 ペンタコン50ミリf1.8
キエフ30 16ミリフィルム使用レンズは不明
を持参しています。
S川氏
今日はカメラはなにもなし
マックのユニボディを探しています。2009年中期は使っています。
なにゆえ欲しいのかといいますと、ユニボディと言われるデザインが素晴らしいので。
ヤフオクで競るもののなかなか入手できずです。
ロシア話に戻ると昨年からインダスタール61の星型ボケにハマっていましたが、
昼間に望んでいないのに木漏れ日がすべて星ボケに、しかし良く写ります。
また、グルグルボケのヘリオス
こちらはなかなか出てこない。
ま、ちょっとケレン味のあるレンズは面白く遊ばせてもらいました。
おもカメ国王 3ちゃん
こちらもK林さんと同じロシア物のスパイカメラ、元箱入り、マガジン、フィルムとセットです。
ロシア製ライカ型カメラはたくさん転がっているのですが、これは A型、ソ連製です(笑)
ライカ通に言わせるとエルマックス付きはシリアル1000番までということですが、
心憎いことにこのA型、番号が1003番(千に3つの嘘がある?)それにしてもよく似ています。
フェド ステレオ38ミリf3.8 ハーフサイズのファインダーが面白い。
フェド ドイツ空軍所有物?貼り革に木をはってある。
D2クロームそっくりさん
これはゾルキーだがライカD2そっくりレンズが3.5/5だが沈胴ではなく固定鏡胴。
そしてパノラマカメラ3台
FT2,ホリゾントなどなど、ディープすぎて筆者は網羅できておりません。
最後にテンゴ(イタズラ)したマトリョーシカ。
ライカというと、小型カメラのプロユースカメラの筆頭ですが、コレクションとしても当然筆頭です。
また、こういう観点から楽しむ方法もあります。
”シャッター音がいい”
シャッター速度を万全に調整するのがプロユース、ではありましょうが
精度の追求ではなく、シャッター音が好き。。。
”シャッター音”を調律し、好みの音とする。。。
ライカⅡが一番良い、シャッター音を一番好きなコトッという音に調整。1/30Secのときの音が良い。
環のないのが良い、スロー無しが良い、この当時のキャップがまた気に入っている、真鍮のぺったんこの分
ライカⅢ、ヘクトールをつけたままになっている、これがまた静かで良い。
ライカC型、これが一番好き、Oマークが付いている。一番古いエルマーがついている、これがまた音が良い。
C型は新聞記者が使っていたようでシンクロ改造されているがこれが良い仕事をしている。
ニッケルズマール、ベークライト(エボナイト?)の当時物のキャップが良い
ヘクトール28ミリ、当時のケース、レンズとケースは入手時期は別ですが。
エルマー135ミリ、人気のないレンズだが、良いものに出逢えば買っている。暗箱用のレンズの流用、手札まで使える。
ヘクトール73ミリ、デザインが4種類ほどある、ヘクトール用のアルミ缶はまず無い
マウンテンエルマー キャップとフードがないと意味がない。こちらもニッケルが面白い 廉価版レンズであまり売れてなく昔のデータを見てもこのレンズで写したというデータはまず見ない。
ビゾ用テリート200ミリ、このファインダーがクリアでよく見える、そりゃァそうです、ガラスも入っていない、くり抜いてあるだけ。
Ⅲb初期型、Ⅲbは各窓が基本だが初期だけ流れ窓、流れ窓のデザインが好み。アメリカでしか販売されなかった、ピストル付き
今月もOB、T名人の贈り物が2箱、皆で自分の欲しいものを値付けして手に入れたり、競ったりして頂戴しました、ありがとうございました。
そうそう、奇しくもフォキャが3氏持ち込み4台揃い踏み。早速記念撮影