第376回大阪手作りカメラクラブ例会報告
また先月は姿を表した会長が今回は体調が優れなくて参加できなかったのも悲しいことです。来月は元気な顔を見せていただけるよう願っています。
本日のテーマは「デジタルカメラ」でしたが御題はともかく何でもありのこのクラブですから楽しいフィルムカメラも沢山見せて頂きました。
なおいつものメイン・レポーターがお休みということで凄腕のピンチ・ヒッターである白髭が文章も写真もおまけに司会まで引き受けましたが面白くなくても我慢しましょう!!!!!

最初はわがクラブのステレオ写真の第一人者である「H本」が今月は驚くべきカメラを持参しました。なんと贅沢にもソニー・ミラーレス一眼の高級「α6000」を二台並べたステレオ・カメラを作成しました。ステレオ・バーで固定してレリーズもAFもズーミングも全部同調するという優れ物です。
二台で15万円はかかりますがキャッシュ・バックで多少は帰ってくるということです。軽いと思っていたがやはり二台繋ぐと重量感があるようです。眼間距離が広いのでそうとう立体感が強まると予想されます。
残念なことにこの時になってバッテリーがなくなり撮影はできなくなりました。ぜひとも次回にはこのカメラで撮影した作品を見せていただきたいものです。
また撮影後の画像をパソコン処理で見られるようなプリントを造るのが大変だとのこと。パソコンに弱いと聞いていましたがこれは相当の腕をお持ちのようです。


永井荷風研究が趣味のK樹さんはカメラではなくてパソコンで作品を披露してくれました。自分で作成したDVDで題名は「演歌は気楽菊正宗通り」監督は「撫象照生」です。
立ち飲みやの映像が次々と画面に現れると同時に楽しい演歌が会場に流れました。音楽を聴く例会というのは初めてではないでしょうか? 全員画像に見とれ演歌に聞き惚れた次第です。
なおドキュメント撮影に熱心であの有名なT田新地に突入して盗撮を試みたが発見されてするりと逃げることができたという武勇伝も聞かせていただきました。これまたぜひとも見せていただきたいものです。


いつものとおり可愛らしい小学四年生のお嬢さんと共に現れたのは優しいパパの「ミモヤン・グレビッチ」さんです。出張で忙しいなかをよくいらっしゃいました。
まず見せていただいたのは「スーパーコムラーズーム 715(70~150ミリ)」レンズです。ジャンクで転がっていたものですがマウンとアダプター(コムラユニオート)式だったのでつい買ってしまったそうです。レンズは曇っていたければ簡単に掃除できたそうです。
コムラのユニオートマウンとアダプターはレンズの開放F値に合せたものが必要になるのでタムロンのアダプトールに比べれば前時代的と言えるそうです。簡単に二つに分解しできることを見せていただきました。
次に古い古いカメラの「フォクトレンダー A.V.U.S」を出張先の東京中野でついつい買ってしまったそうです。そのうち何らかの方法で撮影したいと思っているそうです。
手札の乾板を使用するものでレンズは「アブスコープ135ミリ」です。フィルムを使用するにはこれに使えるロールホルダーを見つけないといけないという先輩たちの意見もありなかなか難しそうでした。
きれいに写った写真を見せて先輩たちの鼻を明かしてほしいものです。

最近は手ぶらで来られることが多いS川さんですが今日は「マミヤC3」二眼レフのボデーのみを見せていただきました。自室の戸袋に入っていたものを二十年ぶりに引っぱりだしたそうです。
当時は標準と望遠の二本 のレンズを確かに持っていたのだがどう探しても見つからなかったとのこと。今さら撮影に使うこともないだろうが手頃に重いので文鎮代わりになるのではないかと考えているそうです。
戸袋にはまだまだ貴重なカメラが隠れているのではないでしょうか? これからも面白いカメラを見せていただけることを願っています。


デジタルカメラには縁が遠いクラシックカメラ・コレクターのH井さんは珍しいフィルムカメラを三台見せていただきました。
「ミノルタレフ オートマット」は奇しくも私の誕生年と同じ昭和16年に造られたものです。戦時下(太平洋戦争勃発)のため材質が悪く(これは私にも言えるでしょう)ビスひとつとってもグズグズで脆いのだそうです(これも一緒!!!)
他の部分も真鍮製で精度は低く現物合せのようで部品の互換性もないようです。とくに当時の日本の真鍮は質が悪かったようです。ボデーはダイキャストで丁寧に修理したら一応完動品となりました。スタートマーク式のオートマットですから当時としてはずいぶん進んだカメラだったようです。
「ROLLETTE ⅰ」は1923年「ドイツ G・クラウス社」製造のベスト判のフィルムカメラです。この種のカメラは多いのですが「ベス単玉」や「ピコレット・バーレット」より前蓋の開閉がよく出来ているそうです。EK・クウラステッサー75ミリF4・5のレンズだそうです。
同じ会社の「NANOS(ナノス)」はアトム判のカメラでスタイハイル・ウノフォカル75ミリF4・5のレンズです。二台とも同じ会社なのにロール用とプレート用のように感材が違います。また名前の違うものが三種類もあるそうです。
なおH井さんの美しい奥様がこのブログを愛読なされていると聞きましたので我々も期待に答えて楽しい紙面を作るよう努力する次第です。

先月はスリットカメラによる新幹線の新車両を撮影したすばらしい写真を見せて頂いたN波さんは面白い組合せの「マミヤ プリズマットNP エキザクタマウント プリセット式」を見せて頂きました。
専用レンズがないのでエキザクタ用の「ビオター58ミリF2」を取り付けてあります。このレンズは絞りに連動するシャッターボタンが左肩についていますので珍妙な形になっています。
マミヤのレンズマウントはひんぱんに変わっています。大変詳しく調べて頂きました。
1962年 プリズマットWP・・・・・専用マウント 完全自動絞り
1964年 プリズマットCP・・・・・42ミリ・・・外光露出計内蔵
マヤミセコールTL・・・・42ミリ ・・TTL絞り込み測光
1972年プリズマットオートXTL・・専用マウント・・シャッター優先AE
1974年プリズマットDSX・・・・42ミリ・・・・TTL開放測光
1978年プリズマットNC1000S・・専用マウント・・シャッター優先AE
1980年プリズマットZEクォーツ・・専用マウント・・シャッター優先AE
1981年プリズマットZEX・・・・専用マウント・・・マルチモードAE
また専用マウントが各々同じではないというややこしいものです。まあ個性的なカメラが多かったとも言えるがマミヤの設計屋さんは楽しかっただろうと思われているそうです。
設計屋さんは楽しんでも作る方や売る方やまた使う方にとっては厄介なカメラだったようであまり売れなかったのではないでしょうか。

Y場さんは五十肩の痛みを我慢しているその上にギックリ腰まで患ってしまって苦しんでいるのにこの例会にやってきた手作り根性を褒めてあげましょう。
持参したのは「NIKON D-100」というハイアマチュア用のニコン初代カメラです。最も最近購入したデジカメだそうです。しかしデジタルではもっぱら 「iphone-6」で写真を撮ることが多くこのカメラはほとんど使用しないということです。
「ローライミニデジ」は電池の消耗も激しく写りもトイカメラ風で気に入らないのでこれまた使用しないのですが造りが可愛いのでもっぱらペンダントのように首から下げているとのことです。
ハンサムな男の大きく分厚い胸に下がっている可愛いローライミニデジを見ると素敵な女性の胸がキューンと痛くなってモテモテではないかと想像しています。


夕方からの春一番の大荒れの嵐を見事に予想的中させた気象予報士のY尾さんは三台のデジカメを持参して頂きました。
「オリンパスペンデジタルEP5」は昔の「ペンF」にそっくりでこのシリーズでは高級タイプ! マイクロフォーサーズ(ライカ判の四分の一のセンサー)で重量感もあり音もよく納得の仕上がりだそうです。レンズは昔の35ミリ相当の17ミリF1・8がついています。
「ニコン Ⅰ」はニコンFマウント以外のミラーレス一眼デジタルカメラです。今井商店で8000円で購入しました。センサーはマイクロフォーサーズよりさらに一回り小さくレンズは専用の10~30ミリ(昔の28~85ミリ)です。
「カシオエクスリム Z57」は昔の(2005年頃)のコンパクトデジカメです。充電器はクレードルという固定台でAC100V用とPC接続用のコネクターがあります。クレードルに載せたままPCへ接続するので電池の消費がないそうです。ただし専用コードは必要です。


デジタルカメラを全く持っていないK林さんは(ローライミニデジは別ですが)
もっぱら「iphone」を愛用しています。今日はいつものように珍しいフィルムカメラを持参して頂きました。
この方の近現代の珍品カメラ収集は驚くべき物凄さです。いつも沢山のカメラを詰めた重たいバッグを運んで頂いて有り難うございます。
2000円で手に入れたジャンク品の「トプコン35S 44ミリF2」はほこりまみれでしたがちょいとメンテナンスしてやると立派な完動品に!!! しかし変なギミックが・・?
「レチナⅢC」は巻き上げがダメなカメラと外装がだめなカメラをニコイチでリッばな完動品になりました。レンズは標準のクセノン50ミリF2の他になんと交換レンズの35ミリF5・6が揃っています。
「オリンピアゾナー180ミリF2・8 ペンタコン6マウント」の物凄いゴツいレンズです。専用なのか?エキザクタ用マウントアダプターで35ミリのエキザクタにつけた風貌は威厳がある素晴らしいものです。
「キネエキザクタVX1000 クセノン50ミリF1・9」はなんとクイックリターミラーつきです。エキザクタの最後のモデルですだそうですがブラックボデーが何とも言えない精悍な感じです。しかしクイックリターンするエキザクタはちょっと変な感じがするんだそうです。


コレクターではなく撮り手である白髭がまずお見せしたのはデジカメで撮影した二枚の写真でした。2月11日に家内と共に見に行った「なら瑠璃絵」という催しで撮影したものとその前に訪れた二月堂で撮影した我が愛する家内の写真です。
そしてまずお見せしたのはこの写真を撮影した「キャノンEOSM3」です。突然欲しくなって一番最近買ったミラーレス一眼です。バックの液晶だけではなく取付自由のアイレベルファインダーが使えるのが魅力だったのです。
フィルム一眼レフで仕事をしていた私にはどうしてもファインダーが欲しいのです。動くものはバックの画面を見ていては捉えることができません。とはいえ離れて画面を見られることに慣れると便利なことは分りますが。
アダプターを使うとEFマウントのレンズを専用レンズとして同様に使えるのが魅力でした。仕事上沢山のEFレンズを持っていますから有効に利用できます。
ところが実際にはアダプターをつけて使用すると大きくて重く使いづらいのです。またAFの動きも鈍くなり一眼レフでの使用感覚とは大違いです。大きさが倍のセンサーを持つカメラ用ですから当然です。またこんなカメラはRAWで撮影しなければ意味がないのですがそうすると一枚のデータが14MBにもなりパソコン作業が大変です。
またライカマウントなどの異なった機種のレンズをアダプターで使用できるのも魅力でしたがそれも最初の珍しい内だけでAF・AEが効かないのでは常用はできません。しかし専用レンズも充実していないので困っています。
ただ液晶モニターが可動式でクルリと上から顔を出しますので画面を見て自撮りができるのは便利です。いずれ自撮り棒を自作したいと思っています。
「キャノンPS G15」は小型軽量デジカメでレンズも明るく通常の撮影はこれで十分です。常に腰につけて携帯しています。
「ルミックスTZ60」は散歩専用に使っています。アイレベルファインダーがついていて望遠600ミリになりますから野鳥の撮影などには便利です。ただそうなると暗い場面ではなかなかピンとも合わずブレも激しいのです。

恒例の飲み会はまた元の店に戻りました。最初は五人の参加でしたが身内の健康問題や仕事の関係で後からP-PさんとH山さんが参加されました。総勢七人という賑やかさで大いに盛り上がった次第です。
以上皆さまご満足いただけたでしょうか? 間違っているところはご自分で直していただければ幸いです。来月は元気な会長を迎えて楽しく盛り上がりましょう。
飲み会だけ参加という不届き者ですが、例会の内容がよく分かりました
ありがとう

胃潰瘍気味なので飲み会からの参加もできず、土曜は自宅でおとなしくしてました。
実は来月もイベントと重なってしまって欠席になります。早めに言うとこ...

どうしても負担が特定の方に偏るのを考えなくてはなりませんね。