豪華飛び入りゲスト登場!!!
会長は元気に来られましたが雨が降ったせいかまだまだ寒いせいかなんと八人という大変少ない参加者でした。なお司会は今までの365回で本当に初めてというN波さんでした。ドキドキしているということでしたがなんと素晴らしく滑らかな運営の名司会でした。これからもよろしくお願いします。
今回はなんと名古屋からの特別ゲストが来られました。「3D中部フォト・フォーラム」というステレオカメラの同好会から Rose-Thorn 氏です。
○ R.T 氏が持参されたのは(重たかったでしょうなあ)ローライコード5型と5A型をそれぞれ二台連結して作ったカメラです。ただ並べただけでなくフィルム巻き上げもレンズ繰りだしも同調させた改造カメラです。ローライといえども個体差があってそれぞれ厳密に調整した上での合体だそうです。ローライ用パララックス補正の楔レンズを使った接写アタッチメントも作られているそうです。
作例写真を見るとさすが6×6の迫力と美しさは素晴らしいものでした。またフランス製の「NIL MELIOR」というやはり6×6のカメラとデジカメのルミックスにオリンパスペンの25ミリレンズにツァイス近接用ステレオアタッチメントをとりつけたカメラでした。珍しいボレックス16ミリ用のステレオアタッチメントも持参頂きました。
大変人数の少ないときに来られて残念でした。今度メンバーが勢揃いしたときにまたご訪問されることを願っています。
○H本さんは我がクラブでは貴重なステレオ専門家となられました。今回はフジ645を二台つないでステレオカメラにしたものです。巻き上げなどは各々作動しなければなりませんがシャッターはアームとクランプで同時に押せるようになっています。なかなか見事な工作でした。
驚いたのセミ判のステレオ用のペーパーマウントを手作りされていることです。これは手間暇かかったでしょう。手縫いのカメラケースも自作だそうです。几帳面な正確がうかがえます。
○P-Pさんはリアリストのステレオ・ビビッドというカメラを持参されました。写真の道に入ったのはステレオ写真に興味を持たれたからだそうです。その後近接写真に興味が移りニコンをスライドレールで動かして美しい花のステレオ写真を多数撮影されました。自慢の写真を飲み屋の姐ちゃんに度々見せたのですがほとんど喜んでくれなかったそうです。
ビュアーもルーペ二つを使って自作したりしてのめり込んだのですが時代はデジタルに、デジタルのステレオはどうも金がかかるのと物作りの達成感がうすく段々とステレオの世界から遠ざかって行きました
○K林さんは目が悪くてステレオ写真は見にくいそうです。しかし機械としてのステレオカメラには興味があり持参したのはイタリア製の「デュプレックス・スーパー」というブローニーフィルムを使うカメラです。24組のステレオ写真を撮影できます。カメラとしての仕上げもデザインも大変よくできているそうです。ジャンクカメラとして一万円で手に入れたのも幸運でした。
ステレオカメラ意外にも最近気になったニコレックスとコニカFSを持参してきました。分解してみるとどうもボデーの造りがそっくりだとのこと。コパルスクエアー1型のシャッターを初めて採用したコニカFSのボデーを参考にしてマミヤプリズマットを作ったマミヤがニコン用にニコレックスをOEM提供したというのが真相のようです。
またヤシカの一眼レフ用レンズのヤシノン58ミリレンズがマミヤセコール58ミリレンズとレンズマウントだけちがう全く同じものだと気がつきました。両方ともトミノンが作ったのではないかということです。
○秀爺ことY田さんはいろいろステレオカメラを持っていたが売っぱらってしまったそうです。最近は多くの貴重なカメラにも触ることなくもっぱらアルコールと親しんでいる毎日だそうです。羨ましい限りではありませんか?
○白髭はステレオには手を出したことが全くなくて仕方がないのでこの会に持ってきたことがないと思った古いライカM3を持参しました。メガネ付きのズミクロン35ミリと動かない露出計とクランク巻き戻しノブを付けています。
ガラス戸棚に飾っているうちにグッタペルカがボロボロと落ちてきて禿げ禿げになってしまいました。革を張り替える手もありますがどうせ使うことはないのだからこのままで保存した方がいいと先生方がおっしゃっています。私が生死をかけたベトナム戦争の取材に使用してボロボロになってしまったのだということにしておきましょう。
○N波さんはステレオ写真関係にはペンタックス用ステレオレンズアダプターぐらいしか持ってないそうです。それで今回はオリンパス・エースとオリンパス・エース・Eの二台を見せて頂きました。ボデーと標準レンズだけでは値打はあまりないそうですがなんと35ミリと85ミリの交換レンズがついているのです。これは貴重なものだそうです。Eの方は露出計がついていてまだ動いています。
レンズ三本付きなら4~5万はするのではないかと野次馬が言っていました。ライカM3に似たボデーはとてもきれいですがそれもそのはず写真は一枚も撮っていないそうです。
○H井さんはステレオには興味がないので今回は「ゴルツ社製アンゴーレフレックス」を二台持参していただきました。明治44年(1912年)ごろの一眼レフのハンドカメラです。大手札の乾板を使用します。大きなボデーですが畳むとコンパクトになり大きな弁当箱のような感じです。
あまり出来はよくないようで内部はガタガタになっていたそうで修理に苦労されました。ファインダーは大変暗くずっしりと重いボデーです。一台はドイツのケルンでもう一台は日本で手に入れたとのこと。どんな日本人が使っていたのでしょう?
○O部会長は小さな小さなミニ・デジカメ二台を紙挟みを使って並べてステレオカメラと洒落ました。可愛い形と色が魅了します。クリップがファインダーと考えれば面白い物です。バックに画面がありませんのでパソコンに取り入れるまではどんな風に写っているかは分かりません。
以上カメラ以外に戦艦武蔵の話とかで人数は少ないながら盛り上がった楽しい例会となりました。
その後は六人が参加していつもの飲み会になだれ込みました。始めて見る女性店員があまりにべっぴんさんだったので驚いたのはおまけでした。
どうも仕事がバタバタで参加できませんでしたが、行った気になれました。