CANON LENS 35mmF:2.8 Lマウント
最近は、誰かに感染させられ、蔓延しつつある「オールドレンズ病症候群」に目覚めさせられて、いまや完全に熱中状態です。
ここ数日間というものオールドレンズをヤフオクで探しておりますと、LやMマウントのレンズはすべて、かなりの高価格となっており、私の予算範囲内では、おいそれと落札できそうにもありません・・・・・セレクト社長の話によりますと最近は中国人が買いあさっているそうです。
そこでライカ関連専用のコレクション用引き出しの奥の奥に、一度も使用されることなく、永らくの間ひっそりと眠っていたCANONのレンズの存在をを思い出しました。
「CANON LENS 35mm/f2.8」というもので、大きさの割にずっしりと重く、おそらく1950年代にCANON ⅣsbやⅡD・ⅡSなどの交換レンズとして発売されていたものと考えられます。
ちなみに「日本カメラ年鑑1957年版」の記載によりますと、4群6枚構成・至近距離3.5フィート(1m)・重量195g・定価¥19500とありました。
このレンズはその昔、大阪駅前第三ビルに「レモン社」なるカメラ販売店が存在し、委託販売がその中心であった頃、おそらく1995年前後に購入したものです。
店員の話では、明らかな「バルサム切れ」のため安価に販売しますということで、ファインダー・牛革製のセットケース入りで、確か1万円台半ばで購入した記憶があります。
ところがバル切れではなく開放時に絞り羽根が完全に収まりきらずに少し残っているだけで、レンズそのものはカビや曇りはなく大変クリアーで実用には問題なさそうです。
そこでやおら取り出してNEX-5nに取り付けて試写いたしましたが、多少は渋めのカラーに時代の古さも感じられますが、結構シャープですし、それほどの収差も感じられません。
まあまあ楽しめるのではないかと思います。
P/S:ライカ系L&Mレンズは非常に高くなりましたが、それに反しコンタックスやニコンのSマウントレンズは、不均衡なくらいに安価になっておりますとのことでした。
すべてNEX-5nで、開放のf2.8・絞り優先AEにて撮影しました。
Lマウントはピントレバーがエルマーなどと同じですね