6枚玉プラナーその後 by jack
本年最初のカメラネタですが、残念ながら昨年の話でございます。
昨年最後の例会でハッセル用プラナー6枚玉のキズ物を安く入手した話をしました。その時は本気で年明けにでもかの山崎光学研究所へレンズ研磨を依頼するつもりでしたが、その後年末ギリギリに意外な展開がありまして。
何気なくオークションをのぞいていると、なんと6枚玉のレンズだけが出品されているではないですかっ!すかさず入札、意外にもと言うか予想通りというか期待通り大した対抗馬もなくわずか1,100円で前玉のキレイなレンズを入手することができました。前群前玉以外はキズがあったので、前玉だけ移植することでほぼ完全な光学系となりました。めでたい!
絞りもセルフタイマーもスローシャッターもほぼ完全に動作する状態にまで整備できましたが、マウントが歪んでいるのかボディにつけるとピントリングがやたら硬くなるのが困ったところです。
通常の7枚玉(左)と6枚玉(右)とは前玉の曲率がこんなにも違います。写りにはどれだけ違いが出るか、昨日試写したフィルムを今夜現像しますので今度の例会ではお見せできると思います。
(1/11追記)
比較作例作ってみました。散歩がてら手持ちで撮ったのですが一応条件は揃えてます。
違いがあると言えばある。6枚玉はややソフトな感じ?どちらがいいかと言われれば...
ちなみにここまでのキズ玉で撮ると、こんな具合になります。(SONY α900にて)
ところでこの6枚玉プラナーは元々のシリアルナンバーが2825086で偶然にも私と同じ1961年製、入れ替えた前玉は1595337でしたので1956年製のようです。同様に普段使いの7枚玉は5046161で1970年製というのがこちらのサイトで分かりました。便利!