レンズキャップの製作~続編 by jack
例会で発表したレンズキャップですが、その後のテストでホワイトバランス調整用には使えないことが分かりましたので黒く染めることにしました。どうも完全な白ではないためか、かなりグリーンがかって補正されてしまう様子です。
写真中央が今回の主役、いや主薬?の樹脂用染料SDNです。例会の帰りに東急ハンズ(正確にはカワチ画材)で購入、70gで777円でしたが20倍に希釈して使いますので結構いろいろと使えると思います。左うしろはアルマイト処理に使っているホーローのタッパー、百均で購入。ホーロー鍋も百円でした。右は今回使用のφ90その他のPOM材、モノタロウで購入。φ90は旋盤のチャックにつかめないので削ってあります。
今回はせっかくなのでついでにもう一個、コンタックスの金属フードに合うようなキャップを作ってみました。作り方は前回の報告の通り、ポリペンコアセタール樹脂(POM、あるいはジュラコン)のφ90を使い旋盤で削りました。この材料は削りしろが取ってあるのか実測φ91mmちょっとあるのですが、コンタックスのフードの外径がギリギリφ89mmでしたのでふちがかなりペラペラになり、試作一回目は加工中にバイトが食い込んで割れてしまいました。
ま、一回失敗すると普通二回目は慎重になるものですが、かえって度胸がついたのでダイタンにサクサクいきました。それを二個まとめて染料に放り込み、グツグツ煮ると出来上がり!
※実際はPOMは指定温度が90℃なのでグツグツまでは行きません
上の写真の中央が失敗作ですが、POM樹脂はサクサク削れる分割れやすい感じがします。ある程度の硬さがあるので調子よく削っていると、突然グニっとバイトが食い込んだ途端にチャックから外れて吹き飛んだ時には割れてました。
だいたい10分~15分くらい煮てやるとけっこう深くまで染まったように見えますが、あくまで表面から染み込ませたに過ぎないのでキズがつくと白いのがバレるかもです。カブセの樹脂キャップというとイマイチ安っぽいイメージがあるかもですが、渋い仕上がりになった自負しています。CONTAXオリジナルもロゴが入ってカッコいいのですが、金属キャップって高いですし...数千円も出して無くすと痛い(汗)
ま、同じ手順で金属材料を使えば金属キャップも作れるわけですが、樹脂のほうがスリキズ作らなくていいかなと思います。なくせばまた作ればいいし、100mmが2~3千円の材料で5、6個は作れそうですので経済的。耐久性テストはこれからです。
アクリルも染まるのかしら?
照明が遠くって。仕事場は散らかり過ぎてるもんで...
アクリルもOKで、カワチ画材の売り場には透明アクリルブロックを
色とりどりに染めたサンプルがありました。
透明アクリルの場合もちろん黒でも透明のままです。
頭髪は...売り場違い(汗)