第312回 平成22年10月例会
私なんぞにつとまるやろか、という不安があり話はとりあえずiPhoneで録音しておくことにしましたが、たまたまこの日は改造マニュアルレンズしか持ってきておらず記録写真撮るだけで精いっぱいでした。あらためて過去の例会報告見て、うまいこと笑顔の瞬間を撮るもんだなあと感心した次第。
GuGuGammmoさん
ベローズはお持ちでないということでご挨拶だけ。中判ステレオでの実写報告をずーっと期待しているんですがねー...

Kさん
Kさん的にお気に入りの二眼レフを3台紹介。

写真中央のMentorettは横位置用のファインダーがポップアップしてくるとか何もかも操作系が逆という変わったところがKさん好みのカメラ。他にも木の金属のハイブリッドボディにピントフードは革製、セミオートマット式で一枚目だけ赤窓で合わせると2枚目以降は自動で巻き上げられるそうです。camerapedia.orgで調べたところドレスデンのGoltz & Breutmann/Mentor 1936年製。Mentor-Special 7.5cm f/3.5を2つ備え、絞りが連動しているため被写界深度がプレビューできるのが特徴とのこと。

右のWelta PerfectaはK本さんによると超珍品だそうですが、梅田の中古セールで安くしてもらったものとのこと。折りたたんでもあまり小さくならない、ピントはレバーで合わせられるなど細かい部分にアイディアがいっぱいなのに絞りは連動しないなどというところがKさんお気に入りのツボらしいですね。レンズはMayer Goerlitz Trioplan 7.5cm F3.5、1934~1935年あたりのもの。
左はZeca-Flex、ドレスデンのZeh社製。上が50mm、下が75mmになっておりピント合わせにくいとか。既製の下部分に上半分を追加したのでは?ということですが折りたたむと非常にコンパクトになること狙ったものらしいですね。蛇腹のスライドが斜めになっていてピント位置に応じてパララックスを補正する仕組みになっています。折りたたんだ形と同じ革のケースがとても珍しいのがKさん的にポイントが高い様子。レンズは上がSucher Anastigmat F2.9、下は Schnider-Kreutznach Xenar 7.5cm F3.5。
いつもながらKさんのとんでもなく深い洞察力と幅広い情報収集能力には驚かされるのですが、それでいてすごく楽しそうにカメラを語る姿にはいつも感心します。
白髭さん
スライド用コピアー2種の発表。ひとつはマイクロニッコールにつける35mm用スライドコピア、マイクロニッコールを等倍にすればスライドのコピーが可能というものですが、ネガをネガで撮るとポジになるという経験的手法を紹介。ただしとりあえずできるという程度で、フィルムによってはオレンジになるものがあるそうです。

もうひとつはトキナー製ニコンFマウント用の6x7スライド用プロコピア。内部には絞りやピント機構はなく、カメラ側で合わせるのだそうです。

jack
実は前日に塗装して仕上げたという『宙玉レンズ』と撮影した写真を発表。本人の予想に反して結構好評をいただいたようで、やはりお金をかけないで手間はかけるのが楽しいことを知っている方が多いのだということを実感。この会に入って良かったと思ってますよ、H井さん。

他にはブログで紹介した通りのやりかけプロジェクトの紹介、iPhone用DOFアダプタやスキャナカメラについて今後の抱負を語りました。さて実現するかどうかは...謎。

N川さん
エクター47mmつきレチナIIを発表。

他に某有名写真家がオークションでフィルム機材を処分しにかかっているという情報。ライカで飯をくってた人がライカを処分するとはどういうことか?と憤りを押えきれない様子。同感!

N波さん
ミノルタX700のベローズをつけたアドンを発表。ベローズはドイツのパーツメーカー、ノボフレックス製。エキザクタマウントのものに先月発表のアドンを装着。とてもコンパクトで専用に見えますね。アルミ鏡筒が何ともいい雰囲気になっています。

もう一つ衝動買いしたものカメラ型の露出計?を紹介...すいません、外野のノイズが多くて録音が聞き取れませんでした。

A井さん

来るだけで精いっぱいだそうですが、そんなこと言わないで過去の例会報告にあるような大技を見せてください!お立ちのところ写真撮れませんでした、スイマセン。
オモカメ王国国王3チャン

四つ切サイズのの暗箱に山崎工学研究所の1:6.3 f=300mmつきを発表。8x10より大きい10x12サイズには会員一同驚嘆、しかし世にはさらに大きい全紙のものもあるんだそうです。

もうひとつはキングの小さい蛇腹カメラ、当時1円で買えたいわゆる円カメを発表。、造りは丁寧でちゃんと写るのだそうです。その他私も持ってる大小12通りに使えるレンズ回しゴムのセット、対応機種不明のバッテリー入りグリップ、キヤノンのコンデジ用に珍しく自作したグリップを発表。
天気予報官Yさん
キヤノンFL用ベローズと専用ベローズレンズ100mmF4、元箱つきとミノルタSRマウント用ベローズを発表。

キヤノン用は対応するボディがデジタルにはないため使う機会がないとのこと。ミノルタ用はまったくガタがない精度で、ミノルタの技術の高さがうかがい知れる逸品。

やまひらさん
Pentax K10とヘリコイドチューブ、ベローズタクマー100mmF4を発表。

デジカメにはベローズが当たって使えないのでしまい込んでいたものだそうです。そういう方が多いですね、今回。しかし先月山尾さんからヘリコイドを譲ってもらい使えるようになったとのことで、インフも来るそうです。ヘリコイドを繰り出すと2mぐらいに合うそうなので花撮りやブツ撮りにいいかも知れません。

YASUさん
先日来ご自身のブログに惚れ込み具合を書いているオートトプコール2.5cmF3.5に純正フード、ボディはひでじぃさんからの借りもので発表。

他にも蛇腹カメラとしてレチナUSエクター50mmF3.5つきを紹介。これはケルンのオークションでやっと落札したと思ったら、実は蛇腹に穴が空いていたというもの。修理してやっと穴を塞いだと思ったら、工作精度が悪いせいでまだボディと蛇腹の隙間が空いていたというオチ。笑えませんね~

PUSH-PULLさん
レチナの発表が多いとふんであえてのツァイスイコン、手で開かなかったものがシャッターまで切れるようになったものを発表。

他にニコン用ベローズ、こちらはいただいたものだそうですが、昔のニコンボディにしかつけられないので中間リングをつけることでデジタル一眼にもつけられるようにしたそうです。昔は花撮りにシーズン中植物園に行くと手製のベローズが多く見られたとのこと。最近ではまずベローズは見ないですねえ...たまーにならいますけど。

ひでじぃさん
ツァイスイコンのスーパーネッテル、トリオター5cmつきを発表。

パリの郊外ですごく値切って買ったもので、それでもそこそこの値段だったもののあまり安くしたので売ってくれたカップルが仲違いしてしまったそうです。いや~ドラマだなあ。

ミヤモン・グレビッチさん
前日まで高知へ高速バスで5時間かけて出張だったそうでお疲れ様です。子供が熱を出したというので遅れての参加でしたが、子供4人も連れて入ってきたときには某国の難民みたいだ、との声。その手にはつぼ八に忘れた露出計、数ヶ月越しで受け取ることができた、とつぼ八の律儀さを賞賛。

出張前にハードオフで買ったカメラバッグ500円を発表。コニカオートフレックスT3にコニカヘキサノン21mmF4を持っていったが無限が出なかったそうです。会員からはレンズが抜かれていたものではないかとの話がありました。レンズを抜かれた広角は近距離は写るが無限が出ないそうです。他にキタムラのオークションストアで入手したペン用の38mmF2.8 D.Zuikoを発表。一眼タイプのテッサー型は珍しいそうです。

ここで掘り出し物のJIZZOの三脚用ストラップ、フランス製未使用新古品3本を急遽オークション販売、売り上げは会費の足しにとご提供いただきました。サンキュっ!

N口さん
富士フィルムの3DカメラW1と新モデルを持参。

新モデルはハイビジョン動画が撮れてレンズベースが77mmが75mmに短くなったのだそうです。近接撮影の場合、静止画は二度撮りで対応できるが、動画はアダプタが必要なため、さらにレンズベースを狭くするアダプタを自作されました。他にレンチキュラープリントを発表。1枚500円は高いのか安いのか、中国製3眼レフで撮ったものをスキャンしたそうですがとてもキレイですね。

K本さん
先日工作室を整備して再開するとのことでしたが、ゼロからの出発でこれから頑張っていくと宣言されました。期待してます!

Yueさん
ライカM2、ノクチルクス、スーパーアンギュロンなどの入ったバッグを新幹線で置き忘れ、紛失してしまった反動で次々と買ってしまった5台のカメラ。そのうちの1台がOM-1Nとのことで発表。

そのほかたまたま天皇陛下が来ていたとき機動隊を撮ろうとしてつまみ出された話を披露。

H井さん
膨大なコレクションの中から蛇腹カメラ4台を持参、その珍しい特徴について発表。

まずはフランス製でクラップカメラと呼ばれるもの。ヒダのない蛇腹が特徴的で、スポーツファインダー風の枠に水準器がついており、振り子がリングに触れないようにすれば水平になっているという仕組み。SOM Bertiot製135mmF6つき。

そして左のスイス・Kern Aarav製ポータブルカメラ。ロールフィルムではなくチェンジングバックを使うもの、本体は軽いがバックが4倍ほど重いそうです。ボディ両肩にあるファインダーを覗くために蛇腹が八角形になっているのが特徴的。

右はドイツ製。木のフレームは高級な造りで、蛇腹が革袋のごとくピンと張るのが特徴的。Anastigmat 1:7のレンズがなくなっており写すことはできないそうです。日本で見つかったものの経歴が不明で、洋行帰りの方が持ち込んだものではないかと見られているそうです。
左は英バーミンガム・J.ランカスター製1891年製インスタントグラフ。アマチュア用のものを改造してあり、ホースマンのロールホルダとシャッターを付ければすぐにでも写せるようになっているそうです。
会長
先日すでにブログにてベローズコレクションを発表済みですね。他にはトキナーFDマウントを入手されたと発表。この時点ですでに会員たちはフリートークモードに入っており、会長の締めの言葉もほどほどに散会、第二会場のつぼ八へ移動となりました。

この日のつぼ八部会は参加メンバー10名。いつもより広いテーブルでのびのびと歓談しつつ、秋刀魚の造りやカキフライなどの旬の食材を堪能しました。
以上、失礼のないよう気をつけたつもりですが、訂正加筆等ありましたらよろしくお願いします~!


私のトプコン2.5cmおよび専用フードが恐ろしくカッチョ良く映っていてすんごい満足です。
さすが!!
しかし本人は如何ともし難かったのは仕方が無い?(笑
これで我がカメラクラブ例会会報ブログ作成においては3枚看板にも
4枚看板にもなり安泰です、ねっ会長!

でも、会の運営は皆さんの力で永久に持続させましょうね。