Bawer X-RAY 珍カメラ ***** キューちゃん
ある日、ある時、突然、オートロックからのチャイムが鳴り、「宅急便でーす」待てよ、今頃荷物の到着予定も無いのに何処からかな?、いや、誰からかな?と、訝しげに思いながら、受け取って見ると、ナント!!!
手作りカメラクラブのメンバーの「Nさん」からでした。
小型のダンボール箱でしたが、ずっしりと重く、何かな?と思いながら急いで箱を開けて見ると、そこにはグリーンの箱が入っていて、中からライカと思われる黒塗りのボデーが現れたのであります。
箱とボデーにある「Bawer」のロゴを見て、うぁー凄いカメラだと思い、その時に気付いたのですが、フォーカルプレーンのシャツターが無い。ハハーンこれはレントゲン撮影用に製作されたもので、X-RAY専用カメラだと気が付いたのでした。
このボデーにレンズを付けるには、シャツターが無いと撮影できないので、色々と考えながら、手作りカメラ用の材料の入った引出しをかき回していました。
そこで見付けたのが、ライカマウントのキャノン50㎜1.8の白内障になったレンズを取り外してあったヘリコイドのみの部品でした。レンズはニューコンパー付きのテッサー50㎜3.5がありましたので、ヘリコイドを改造して、4本のビスで固定すると共にインフの調整をして取り付けました。
ファインダーはアクセサリーシューが付いていなかったので、ジャンクカメラから取り外したのをつけて、ライツ専用の50㎜を付けて、目測ですが一応撮影が出来るようになりました。
しかし、ニューコンパーのシャツターにはシンクロ接点が無くて、ストロボ撮影が出来ないため、もう一つレンズを作って見たらと考え、引出しをさがしていると、ジャンクカメラから外してあったプロントシャツターB25~200分の秒付きのノバー45㎜3.5のレンズがありました。勿論シンクロはX接点ですから、ストロボ撮影も可能です。また、スローシャツターはありませんが、使う頻度は少ないので、これで十分です。レンズはハードコーティングが施されているので、現在のカラー撮影にも適応していますので、クラシックなテッサーと新しいノバーレンズを色々と使い分けしたら面白いと考えています。
ここで、欲が出てきましたので、もう一つ交換レンズを付けられるようにしましたので、見て頂きたいのです。
標準レンズが2本ありますので、次には105㎜のラジオナーレンズを活用することにしました。このレンズは以前にハッセルブラッド用に作成してありましたので、ライカマウント用にするためには手作りのアダプターが必要になりますから、先ずハッセルブラッドのレンズをマミヤ645に、次にニコンFマウントに、その次にはライカマウントにと、取り付けられるアダプターを作りました。勿論レンズシャツタープロンターⅡ B、T-1~200分の1が付いています。
写真で見て下さい。
① テッサー50㎜3.5ニューコンパー付き
② ノバー45㎜3.5プロントシャツター付き
③ ラジオナー105㎜4.5プロンターⅡ付き
④ 各種レンズ用アダプター
以上の通り、珍カメラ???として発表しましたが、いかにせん、フォーカルプレーンシャツターが無いので、レンズの交換の際には暗室でするか、又はフイルムが一枚無駄になるのです。でも良く考えてみるとナント楽しいカメラが出来上がったものだと我ながら感心しているところであります。
会員のNさん。本当に有難うございました。実のところ7月は暑さのために体調を壊していましたが、このカメラが私のところへ来てくれたお陰で、好きなことに熱中「熱中症ではありません」出来て、現在では健康を取り戻し、21日の例会を楽しみにしているところであります。
話は変わりますが、このカメラはメイドインジャパンで、サイズはライカスタンダードと全く同じで、底蓋はピッタリ合いますね。