2017年 03月 16日 ( 1 )

d0138130_1224689.jpg

まだまだうすら寒い三月の第二土曜日に会員九人と見学者一人の10人で例会がはじまりました。今回の司会はK林さんです。クラシックカメラのメカニズムに大変詳しいのですが司会もなかなか軽快に運んでいただきました。

また今回のテーマはレンズでしたがもちろんカメラの話題ならなんでもありですので楽しい発表を待ちましょう。

前回に続いてI井さんのカメラや部品の販売がなかったので寂しいオープニングでした。この買い物が例会の大きな楽しみですので次回は開いていただけることを期待しています。

○最初はこの日初めて見学にこられたMTさんです。中国の北京にからやって来た留学生でしたが日本に帰化して30年になるそうです。是非とも入会して活躍してほしいものです。

今はキャノン5DmarkⅡを使っているがオールドレンズを使いたいのでソニーα7の新しいバージョンが発売されたら買うつもりだそうです。

ここでオールドレンズのオーバーホールと改造を学びたいようです。この日は●エキザクタマウントのフレクトゴン25ミリF4を持参しました。このレンズはでかくてかっこいいので使ってみたいそうです。
d0138130_125499.jpg

○オリンパスカメラファンのミモヤングレビッチさんは蘊蓄の固まりである長文の原稿を書いてきましたのでそれをそのまま掲載します。適当に読み飛ばして下さいませ。

オリンパス工業は1919年(大正9年)顕微鏡の国産化を目指し、高千穂製作所として発足、顕微鏡の国産化に成功した後、事業の拡大をツァイス、ライツと同様にカメラ事業に定め瑞穂光学研究所を設立、1936年(昭和11年)写真用レンズテッサータイプの75ミリF4.5、75ミリF3.5、105ミリF4.5を完成し瑞穂光学の瑞と光の造語、ズイコーと命名される。
完成したレンズは価格の高さからカメラメーカーに採用されず、オリンパスはプラウド社のセミ版ボディを購入、ズイコー75ミリF4.5を組合せ、カメラ第一号となるセミオリンパスが発売される。
その後ボディ、シャッターの内製化を経て、オリンパスシックスとなる。搭載レンズは、改良され同じテッサータイプのズイコー75ミリF4.5となり、また戦時の物資入手難の影響でドイツ、ショットガラスが入手できなくなり、テッサータイプ後群の二枚貼り合わせを、国産硝材使用による三枚貼り合わせに変更し3群5枚にしたSズイコー75ミリF3.5となるなど変遷があるようです。
戦後になり、残った部品の組立でオリンパスシックスを販売したようですが、いよいよ昭和23年に改良された戦後型のクロームシックスが発売され、ボディは板金からダイキャストになり、レンズも新開発されたDズイコー75ミリF3.5を搭載されたようです。戦後、シャッターの確保が困難な時期があり、コパルシャッターの開発に資本参加したということです。
私がかなり以前に手に入れたオリンパスシックスは3群4枚構成のズイコーF・C75ミリF2.8搭載、単独距離計付きのクロームシックス□B(RIB)です。
オリンパスシックスはフィルム送りが赤窓式ですが、撮り枠を入れると6×4.5のセミ版で撮影でき、撮影枚数が多い経済的なセミ版での撮影で殆ど使っていたのですが、ある時スクエアフォーマットに触発され、撮り枠を外し6×6版で撮影したあと、撮り枠がどこかへ行ったか、紛失してしまいました。
6×6での撮影でも良いのですが、やはり撮り枠が欲しい、手頃なシックスの出物はないかと探していたが、枠代としては見合う値頃のものがなかなか無い、そういった中、枠代にも見合うものが2台ほどヤフオクで発見、そのうちの一台が手元に来たのですが、どうも見慣れないシックスでした。
シャッターがコパルでも自社のコーホーでもないウェスターシャッター、ネームはTAKACHIHO TOKYO、レンズ銘は赤文字で ZUIKO とある。シャッターは交換されたか?製造は戦前か?と思ったものの、クラシックカメラ専科オリンパスのすべてに、昭和23年初閥のクロームシックス□そのものでした。レンズも戦前の定評のあるズイコーを改良したとのことで、ZUIKO が赤文字である理由がわかりました。シャッターは発売年のうちにコパルに変わったということで、オリジナルのものであるとわかりました。
参考文献「カメラレビュー クラシックカメラ専科 オリンパスのすべて」
d0138130_1272726.jpg

○五十肩を克服して元気になられたyasuさんの発表は
●レチナⅡCカメラとその交換レンズ二本です。レチナクルタークセノン35ミリF4 レチナロンガークセノン80ミリF4 です。
本来レチナクセノン50ミリF2.8の写りの良さを生かすべきだが今日のお題に合わせて実用性には乏しい交換レンズを持参されました。
なぜかというと交換レンズの場合は距離計が連動せず単独距離計として距離を計って各レンズに合わせ直すという作業が必要だからです。
35ミリ用ファインダーはケルンオークションで落札したときに付いてきたものです。本来は80ミリ用の枠があったはずなのが無くなっているのは残念至極です。
たとえ使い難くても「カメラは見栄え」が信条でかっこいいのが一番大事なのだそうです。
d0138130_1284275.jpg

○K-OさんはFujX-M1にFDマウント変換リングをつけてFD100ミリF1.4で撮影を楽しんでいますが
米国製アーガスカメラ用の●アーガステレサンドマー100ミリをセットして楽しんでいます。またこのレンズにはツァイスのプロクサーセット4個組みが装着できるので近接撮影も楽しめるそうです。
d0138130_1294187.jpg

○最近のカメラやレンズに詳しいY尾さんが持参されたのは
●キャノンEF28~70ミリF2.8LUSMです。11群16枚構成で880グラム 1993年(H5)11月発売で ¥180000
●キャノンEF8~15ミリF4LUSM 11群14枚構成 540グラム
2011年(H23)7月発売 これは珍しい魚眼ズームで¥150000
●キャノンFL19ミリF3.5 元箱・ケース付
●ズミクロン90ミリF2 Mマウント(プリセット絞りつき)のガウスタイプレンズ ビゾフレックス用 です。
また自ら勉強したレンズ収差の講義を白板に図解で説明してくれました。
d0138130_12111773.jpg

d0138130_12122848.jpg

○親切な友人を沢山もたれているN波さんは今回も友人から貰ったというレンズを持参されました。
●前枠を破損した ハッセル用150ミリF4レンズ です。レンズ先端部がへこんでいるだけでレンズそのものは無事だそうです。見事に三角形にひしゃげています。
●ルミックスGF-1にペンFマウントコンバーターをつけて使う ズイコー20ミリF3.5のレンズです。大変よく写り便利に使っているそうです。
その他三菱の単三電池が極性が反対のものがあったという面白い話を聞かせていただきました。
d0138130_12133371.jpg

○クラシックカメラコレクターとして有名なAさんが持参されたものは
●アドン可変ズーム これはいわゆるバリフォーカルレンズで明治中期ごろのものだそうです。
●ダルメヤーソフト9インチF4.5レンズ 1910年頃
●ローデンシュトックSOFT6インチF4
●ライツテリートF4 ビゾフレックス用レンズだがレンズ無しの透視ファインダーが付いていてこれが大変なすぐれものだとのこと
●ダルメヤーテレレンズF6 12インチ
●PCニッコール35ミリF2.8シフトあおりレンズ
●ゴルツ120-ミリワイドアングルレンズ 110度をカバー
など珍しいものが沢山ありすぎてよく分らなくなりました。
d0138130_12143082.jpg

○永井荷風の信奉者である照生さんは・ミノルタV2・ニコンF6・フジカ35Mで撮影した白黒フィルムを大変苦労して自家現像しました。鈴鹿サーキットで撮影した貴重な映像も写っているのですが残念ながらまだプリントしていません。印画紙に引き延ばす技術もまだ開発中でうまく伸ばせるかどうかこれからの課題だそうです。それでそのフィルムを見せていただきました。またフジカ35のカメラケースが痛んでいたので靴クリームで補修したところ新品同様の輝きを取り戻したそうです。
d0138130_1217438.jpg

○いつもリュックサック一杯にカメラを持参してくるカメラ修理名人のK林さんは今回も沢山のカメラとレンズを見せてくれました。
●ゾナー180ミリF2.8戦前タイプ 元はコンタックスマウントのふれ苦とスコープ用レンズをある人が改造してエキザクタ6×6用マウントにしてあります。またそのカメラも巻き上げレバーを改造してスペシャルモデルにしてあります。
●同じレンズの戦後タイプはペンタコン6マウントです。以前エキザクタ用のマウントアダプターを発見して取り付けてあります。
●ジュピター180ミリF2.8はゾナーのコピーです。元はゼニットマウント・L39と同じマウントですがフランジバックはペンタックス・プラクチカと同じです。L39プラクチカマウントアダプター付です。
●ミール1・37ミリF2・8レンズはゼニットマウントで1958年グランプリの刻印入りです。
●パンカラー50ミリF1・8プラクチカマウントは凄い放射能レンズでまっ黄色です。
●クセノン50ミリF1.9はエキザクタマウントです。製造200本ぐらいの希少レンズです。
●エキザクタVX1000 は最後のエキザクタカメラです。クイックリターンになったのですが複雑になったせいか故障が多くなったとか。
●エキザクタ6×6(戦前タイプ)カメラはジャンク状態のものを入手して修理したがこれが一番調子よく作動しています。
●プラクチカVLCカメラはプラクチカ最高級もでるです。ペンタプリズムを交換できるし解放測光も出来るようになりました。
d0138130_12181515.jpg

○最後に私白髭が持参したレンズは
●全長50センチにもなる軽量の望遠ズームです。BIG 808ZE 800~1250mmF9.9~15.6 となっていますがレンズ名は別にありません。メードインジャパンと書いてありますので国産には違いないようです。特にメーカー名はありません。
ズーミングは鏡筒を引っ張りだして前後します。ピント合わせは回転ヘリコイドでスムーズです。絞りはありませんので開放のみです。ともかくこの長焦点なのに大変に軽いのです。TマウントですがコンバーターをかましてEFマウントにしてもっばらキャノンEOSm3で使っています。
おもちゃのレンズに近い感じですが中心部は大変によく写ります。暗いので従来の一眼レフでは使いづらいのですが最近のミラーレス一眼ではそんな心配はありません。ファインダーが明るくしてくれます。またピーピング機能でピントが合った場所が赤く光りますのでピント合わせも簡単です。フルサイズでは周辺部分が甘くなりますが APS-Cサイズでは中心部だけを使いますから大変ピントがいいのです。
これはI井商店さんから10000円で購入したものですがなかなかの値打もので楽しめます。安価で超望遠の世界を覗くことが出来る優れものです。作例写真は我が家にやって来たヒヨドリです。800ミリで撮影しています。
d0138130_12191153.jpg

d0138130_12193351.jpg

この例会報告は私白髭が製作していますがその方法に問題があるという意見が出ました。発表者の顔を出すことと本名が想像できる名前をアップすると困ったことが起こるということです。

それで今回は顔写真は出さないことにしました。(照生さんは本人希望で顔出し) また名前は自己申告のものにしました。その結果をまた相談して次回からの方法を考えましょう。

以上白髭の独断と偏見による例会報告でした。これからもいろいろ修正しながら楽しい紙面を作って行きたいと思っています。
[PR]