リコレット ワイド
久し振りに手作りカメラらしきものが出来ましたので紹介いたします。タイトルの通り、リコレットのボデーにワイドレンズを取り付けたものですが、そのレンズとはかの有名なコーワカメラから発売された「プロミナー35㎜F2.8」すなわち「カロワイド」に付いていたものです。
プロミナーのレンズは、二眼レフの「カロオートマット」で一躍有名になり、アサヒカメラから発刊された「優秀レンズはどれか」に掲載されて、素晴らしい描写が紹介されていたのであります。
その後オリンパスワイドとともに発売された「カロワイド」により、またまた、レンズの優秀さが世間に知れ渡ったのであります。***ちょつとオーバーかな***しかし、このカメラのボデーについては、当時のオリンパスワイドのノブ巻上に対抗して、レバー巻上を採用したのは良かったのですが、あまりスムーズではなく、使い心地ももう一つ。そして、重くてレバーの故障も多かったようですね。私の持っていたカロワイドのボデーももごたぶんにもれず、やはり巻上部分がギゴチないものでした。そこで、とうとうこのカロワイドを諦めて売りに出しました。
ところが、ある日中古カメラ店で見つけた「カロワイド」のやはりボデーが故障して、ジャンク値で売り出されていたものを格安で購入しましたが、その後長い間机の引出しで眠っていたのです。
ここでお恥ずかしい次第ですが、リコレットⅠ型の前玉回転部分が固くてピント合わせの出来ないものを修理しようと賢明に努力しましたが、結局修理不能と断定し、前版とともに取り外して、
そこにカロワイドの前板とともにヘリコイド付きのシャツターとレンズをドッキングさせることにしました。でもリコレットのボデーに付けるにはカロのヘリコイド部が2㎜ほど厚くて、インフが出ません。このヘリコイドはアルミ合金で出来ているために、非常に固くて鑢で一生懸命に削りましたが、約2時間掛けて削りとり、やっとインフにピントが合うようになり、ほっと胸をなでおろしたところ、またまた、取り付けるにはビスの位置が合わず、苦労に苦労を重ねなんとか固定することが出来たのであります。あまり簡単に出来上がるよりも、難しい作業の結果出来上がったものは、やはり可愛いものですね。まだ撮影はしていませんが写真のように、スタイルの良い???手作りカメラの誕生となったのであります。明日は雨模様ですから、今度良いお天気の時に撮影してご紹介することとします。カロワイドの原型とリコレットワイドの写真です。きゅーちゃんです。
何故か2階建てのようなカメラになってしまいました。ファインダーはツアイス用です。