第393回大阪手作りカメラの会例会報告・・・白髭。
例会はミモヤンさんのメリハリの利いた司会で始まりました。テーマは大型カメラですがもちろんカメラの話でも何の話題でもありの自由発表です。
トップを切って私白髭が発表したのは古い古い組立暗箱です。全部木製で折りたためば平たく小さくなります。木製の三脚もついていますが軽くて安定するようによくできています。キャビネ判のガラス乾板をつかう取り枠がありました。
ソルントンシャッターがついたコンゴーの大判用レンズがついていたのですがスピグラに使用するように外して改造してしまいました。昔々私が写真の勉強を始めたころその話を聞いて自営業の父親のところへ持ち込まれたものです。元営業写真屋が廃業したので要らなくなった組立暗箱一式を買ってくれというのです。安かったので父親が買ってくれたのです。
常用とまではいきませんが何度か撮影したことがあります。ソルントンシャッターを開けて絞りを開いて黒赤の被りをかぶって磨りガラスのピントグラスで画像を確認します。逆さまですしとても暗くてピントが合わせ辛いのです。
画像とピントを決めたら絞りを絞ってソルントンシャッターをかけて取り枠をはめます。スライドを引いて乾板を開いてからシャッターを切るわけです。撮影はビューカメラと同様ですが折り畳むと小さくて平たくて軽いので取り扱いは楽でした。
○yasuさんが持参したのは●ローライコード1aトリオター7.5センチF4.5レンズ付です。(1932年製) このレンズの立体感が素晴らしいと本で読み購入したもの。自分の持っているカメラの中で最もフィルムフォーマットの大きい6×6の中では最軽量です。ゼンザブロニカS2にコムラー50ミリも好きなカメラだがその重さに負けています。
暗いファインダーなのでミラーを入れ換えました。スクリーンはマミヤ6×7のスプリットイメージ付きのものを自分で切り出して交換したので明るくなった。しかしピントの切れがもう一つになりました。
○M-Tさんが持参したのは●Taron35(1955)TomiokaLausar4.5センチF2.8レンズ付 ●Taron35Ⅲ(1958)Taronar4.5センチF1.9レンズ付 ●ペンタックスSL Takumar5センチF1.4レンズ付 ●セコニック露出計 です。
現在研究しているのは35ミリカメラで中判(大判)用のレンズを使って撮影することです。ノリタ6×6用55ミリレンズをAPS-Cのデジカメで撮影したい・・・レンズの中心部を使うので画質がいいから・・・です。ただヘリコイドアダプターを探したらアメリカで製造してくれる人が見つかったので依頼したそうです。
なお先日の交換会で白髭から手に入れた15年前のネガカラーフィルムで撮影してみたら現像プリントまで十分に使えたそうです。冷蔵庫に保存し続けていたものですから変化しなかったのでしょう。
○ミモヤングレビッチさんが持参されたのはオリンパスファンならではのコレクションです。オリンパスペンF用の標準レンズ五本をそれぞれボディにつけた見事なものです。
●D・Zuiko38ミリF2.8 ●E・Zuiko38ミリF2.8 ●F・Zuiko38ミリF1.8 ●G・Zuiko40ミリF1.4 ●H・Zuiko42ミリF1.2 頭文字がD・E・F・G・Hということはレンズ枚数が4・5・6・7・8枚ということです。ポーカーで言えばストレートフラッシュであると鼻の穴を膨らませて自慢していました。なおF1.2のレンズは放射能レンズではないかという会員からの発言で大変に盛り上がりました。
なお東京出張を利用して東京都八王子市石川町にあるオリンパス技術歴史館「瑞古洞」を訪問したそうです。オリンパスカメラの未発表の試作機や大判レンズなど珍しく面白い話を聞かせていただきました。
○SR-KさんはフジX-M1カメラにいろんなレンズを取り付けて楽しんでいます。今回は●コダックロール蛇腹カメラの複玉レンズの焦点距離150ミリ程度 開放F値4.0レンズを使用しました。(ただこのF値はもしかしたらアメリカ絞りの表示ではないかという会員からの発言がありました。)
このレンズを既製のプラ筒にスペーサーを工夫して装着しました。キャノンのFDマウントアダプターを介して使っています。約200ミリの望遠レンズになるのですがF4開放で意外とよく写るので喜んでいるそうです。
またネット購入のEベイの苦労話でこれまた会員からの同情話が出てきて盛り上がりました。
○Aさんが発表されたのは●ソフトレンズ・スペンサーポートランドです。大正7~8年頃に流行ったソフト全盛期のレンズをハッセル200FCMカメラに取り付けてみました。レンズは米国のニュヨークのバッファロー市の製造で輸入元は浅沼商会です。ちなみにポートはポートレイトでランドは景色の意味の組合せだそうです。
その他ハッセルレンズの修理の苦労話に会員はなるほどと聞き入っていました。
いつも最近の珍品カメラを見せて頂いている○3ちゃんが持参されたのは●ワルツオートマット4×4のズノーレンズ付です。とてもきれいなベスト二眼レフで大変珍しいカメラです。すぐに売れそうだがどうもに手放したくない貴重なカメラです。●これも大珍品のニコン携帯顕微鏡です。カメラの機能は持っていません。研究機関や学校で使うために製造されたようですが大変高価なもので少量しか作られませんでした。●ニコンデジカメの初期型のカメラも見せて頂きました。
○5月29日に湯峰温泉で八つ切りカメラの撮影を試みた折りに強烈な発色で有名ということで手に入れましたFUJIKA・GEカメラにもちろんフジからーを詰めて撮影しました。しかし現像所がゴールデンウィーク開けで大混雑のため一カ月近くかかりました。発色はうわさ通りで大満足でしたのでそれを記念してビデオを作りました。そして昔からよく知っている大月都さんのバックミュージックを取り入れました。持参したパソコンで編集した湯峰温泉や大阪の難波や天王寺の風景をカラースライド集として上映して頂きました。これまでの白黒画像と違ってこのカラースライドはとても良く写っていました。
○THさんは大型カメラを持っていないので大阪手作りカメラクラブ会報を創刊から数年分持って来ていただきました。当クラブの発祥から岡部会長が丁寧に作った貴重なものです。昭和59年10月12日に準備会が開かれ11月10日に第一回の例会が開かれたことがよく分かります。それが33年続いて現在393回になるというわけです。記念例会を開こうという会員の声が聞かれました。
○世界的に珍しいカメラを沢山もたれているK林さんはまず●幻のプラウベル航空カメラで1955年ごろスウェーデン陸軍航空部隊用に60台生産されたといいます。120フィルムを使用して6×9判を撮影します。世界的に資料が殆ど無くてグーグルのネット検索をかけると二番目に前回この場所で発表した2016年6月の写真が上がって来るそうです。独自のシステムを持った変なカメラですが航空カメラとしては非常にコンパクトにできています。レンズはアンチコマー100ミリF3.5です。●メントールフォールディングレフは折り畳み一眼レフの変なカメラです。(1920~30年ごろ) 手札の乾板を使用します。レンズはゲルツドグマー150ミリF4.5です。日本では通称「まな板」と呼ばれました。ファインダーが大変暗くて使いにくいそうです。●エンサインオートレンジ(戦前)は6×9版の連動距離計付きのカメラです。先月の交換会で入手したものです。アバタでボコボコの皮をはがして張り直して修理しました。英国製カメラの皮はすばらしく手触りがいいのです。レンズはエンサーアナスチグマット100ミリF4.5。ただしカメラとしてはスーパーセミイコンタⅠ型などと比べて古い形式のものです。
○最近は杖を手放せなくなった秀爺さんは体調がよくないようです。手がしびれてカメラを持って来られませんでした。それで前回発表したアメリカ人のMr.Rayからの手作りカメラクラブに関するメールの返事をプリントして持参しました。内容は「連絡が遅れて申し訳ない・・・岡部前会長の本を手に入れてただいま勉強中・・・この会のホームページを利用させてほしい・・・云々」でした。会員全員から問題ないだろうという回答を得ました。また自身の身体障害者手帳獲得についての話題でいろんな面白い話が出てきて質問が集中して大変に盛り上がりました。
以上いつもの白髭の独断と偏見に満ちた例会報告でした。皆様の沢山のコメントを待ち望んでいますゾーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!
最近、白髭さん、元気がおまへんような?
お身体には気を付けて、この暑さを乗り越えてください。
しばらく土日ごとにイベントが続くのでこの先も期待できません...ううう
秀爺さんには無用の話ですが、私の場合、退職前に身障者手帳を入手して、退職金の税還付請求し、軽自動車が買える位税金が戻って来ました。退職金を確定申告する義務は無いので、会社の総務は不要と言いますが、任意で申告できます。他の話は宴席で。
清貧生活のブログの頁がなくなっています。どこかへ移動したのでしょうか。それともやめたのでしょうか? 辛口の世評批判を楽しんでいたのですが?・・・白髭。
現在は、<a href="http://murawski.sblo.jp/">ここ</a>で続きを書いています。最近は、中華製激安ストロボの解析をしました。ネットを見る限り、今まで誰もしていないみたいで、不思議です。裏技等は、いずれ例会の時にでも。