第360回 大阪手作りカメラクラブ例会・後編

(前編より続く) [例会レポート前編はこちら]

続いてK林さん。今回も大量のカメラを持参、まずは昭和30年製の理研光学のリコレットⅡ。4桁しかないシリアルナンバーはどうも試作品らしい。ちなみに理研光学というのはリコーの前身で、元をたどれば独法として今も残る理化学研究所、その研究成果を企業化して生まれた関連会社だとか。連動距離計の前ガラスがプレパラート用とおぼしき薄いガラスにハーフミラーメッキがしてあり、分解修理する際にはこのガラスを欠けないように注意する必要がある、とはK林さんらしい考察か。


これはリコーフレックスのダイヤ、一番最初のオリジナルらしき個体。リコーの二眼レフとしては珍しい日本カメラ図鑑2つ星。1955年製にローライマジックより1年早く作られたセレン式の自動露出機。早かったのになぜかローライマジックと同じ前玉回転式なところがパチもん疑惑の原因か。


これまた珍品、はかりで有名なテラオカ製オートテラ。ぜんまいによる自動巻き上げだが非常にシャッター音が静か。しかしシャッターチャージは別にレバーがあるためロボットのような連続撮影は無理とのことだが、白髭さんは体操協会の人が達人ワザで連続撮影しているのを見たと証言。


もう一品は旧東ドイツのペンタコン製プラクチカ。なぜ今日に?というとバラしてみて分かったのが実は電子回路のプリント基板などが日本製というもの。


一緒に付いてきた右端の35-70mmのズームレンズは鏡筒に「made in Japan」の文字があるシグマ製プラクチカール。プラクチカ専用Bマウントは電気接点付きであり、これ専用に作ったものだと思うが、当時の規制に引っかからなかったのか?というのが謎。



続いて白髭さん。先日のミャンマー旅行のときのプリントを持参。


今回はベトナムのヤンゴン経由で行く格安ツアーだったけれど、前に行ったインドやカンボジアでも都市部は開けていたのに、ミャンマーは都市らしい都市もなく、しかし信仰熱心で貧しいながらも質素な暮らしぶりと女性の白塗り化粧『タナカ』が印象的だったと。日焼け止めという説もありますが、これを取ったところを見たことがないということは常用する化粧?これが美しいという価値観は国によっても違いますが、世界は広いですね~


続いてピンクのズボンが素敵(S川さん評)なYasuさん、ペトリハーフを持参。オリンパス・ペンの半年後に出たペトリハーフ、トリガー巻き上げ式でレンズの性能もよく、ちょっと上を行っていたとか。


緑の距離径窓が特徴的で、当時の広告にはトラベラーならぬトランジスタグラマー的な「トラグラ」カメラと書いてあったそうで。Sのマークのバッジの赤と緑の窓のコンビネーションがとても美しいカメラですね。発売当時の栗林写真機械製作所は倒産し、労組が存続させた栗林工業はカメラ業界から撤退したものの、いまも双眼鏡をOEM製造しているそうです。



続いて会長キューちゃん。世界に誇る日本のカメラということでお気に入りのキヤノンのパワーショットA95を持参。フィルムカメラはほとんど処分してしまって、これからはデジタルカメラの時代!とはもはや悟りの境地?先月は体調不良でお休みでしたが、お元気です!


それにしてもデジタルカメラはバッテリーが命。初期の頃のニッカド充電池は時間もかかるし稼働時間も短かったですけど、最近のリチウムイオン充電池は短時間で充電できてしかも容量が大きくなったので長く使えるようになりました。しかし液晶モニタであったりAF駆動のモーターであったり、そこそこ消費電力もあるので予備のバッテリーは必携ですね。


続いて私、jackです。「古いカメラ」という点を完全無視して最新のソニー製デジタルカメラ3台を持参。一台は発売翌月に購入して7年目に入ったα900、そして今年発売のコンデジRX100M3、同じくα7s。いずれも24-70mmのズームを搭載。その他ワンタッチで開閉できるフード一体型のキャップ、「フーキャップ」を紹介。


α900は民生機初の2000万画素超え、RX100M3は1型コンデジで初の電子式ファインダー内蔵、α7sは初のISO40万超えといずれもエポックメイキングなモデルです。いまやソニーのCMOSセンサーは他社のデジカメだけでなくスマホなどあちらこちらのメーカーでも採用されている、日本の誇る技術なのであります。しかし会社としては業績低迷でなんと無配転落...株主じゃないけど技術屋としては頑張って欲しいものです。


肝心の写りですが、α900とRX100M3はバリオゾナー銘でF2.8、α7sはバリオ・テッサー銘でF4なんですね。バリオテッサーは非常に軽く、F4通しということでコンパクトでいいのですが、やはりF2.8と比べてしまうと...ボディを先に買って後からレンズというのは初めてのパターン?




続いてN口さん。16mmフィルムを使用するマミヤ16とコーナン16、16mm用引き伸ばしレンズを持参。


コーナン16はミノルタの前身で、ボディにはoccupied Japanの刻印があるもの。非常に重たい。マミヤ16は米軍のおみやげ用に作られたものではないかと。使わないとシャッターがすぐに粘ってしまうが、油を注せば直る程度のものとか。


16mm用の引き伸ばしレンズはライカマウントになっていて、通常の引き伸ばし機に取り付けられる。非常に珍しい。


その他16mm用フィルムマガジン、無線式レリーズのステレオカメラを紹介。



最後、大トリは遅れてきたS川さん。特に持参はなし、会員発表を見て今まで使ってきたカメラを思い出して懐かしいと。


どうしても欲しくて日本橋へ買いに行ったニコンフォトミックの思い出話を披露。以前にペンタックスQ10のWズームセットに魚眼レンズを足してみたり、リコーCX3のすみれ色が気に入って購入して遊んでいたが、ここしばらく写真を撮っていなかったのでまた再開したいとのこと。


この後、恒例の例会2次会は心斎橋へ、さらにその後有志の心斎橋撮り歩きと続くのでありました。

以上、前回のレポートが残念だったのでいつもより多めにがんばりました。
来月の361回はカメラ修理工具がテーマです。さあて、旋盤かついでくるか...?(無理)


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盛り上がった飲み会の模様を追加しておきます・・・白髭。
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by tedukuricamera | 2014-10-15 10:54 | 手作りカメラ会報 | Comments(5)
Commented by PUSH-PULL at 2014-10-15 16:04 x
レポート楽しみに待っていました!
それにしてもすごい詳細なレポート、私ですら経験したことのない字数オーバーとは驚き(笑)
Commented by tedukuricamera at 2014-10-15 16:04
待ってました!!! 前後編に分けての詳しい報告ありがとうございました。写真も丁寧で大変見応えのあるものになっています。人物写真のタイミングがよくなってきましたね!!!・・・白髭。
Commented by jack at 2014-10-15 16:49 x
おまたせして申し訳ございません~何しろ今月末からの展示会に向けてカタログ作ったり、ブースデザイン考えて業者に手配したり、と通常業務に加えて雑用が多くて。

写真を別のところにアップしてリンクで貼っているので、どうしても字数多めになってしまうんですね。ひと通り書き終わったところで「700字オーバーじゃ、削れ」とか言われるとガックリ。
Commented by 予報官Y at 2014-10-16 21:02 x
大変詳細なレポート ありがとうございます。
今回は、とりわけ長文なので読み応えもあり、充実した内容でした、ご苦労さんでした。
Commented by yasu at 2014-10-16 22:13 x
詳細なレポートありがとうございます。
さすがに長文は読み応えがある(^_-)