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NEX-5nでCANON FL LENSを楽しむ方法(アダプター地獄)。

そろそろ 「もう、ええ加減にやめろ!」の声が聞こえてきそうな 予報官 Y ですが、何とかおつきあいくださいませ。

まず1番目の写真をご覧ください、最近出番の多いSONY NEX-5に CANON FL 55mmf1.2 を取り付けたものですが、その接続部分にご注目ください。
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SONY・NEX-5nボディに、ライカM-NEXアダプター+ML変換リング+CANON LENS MOUNT CONVERTER ”B”そしてようやくCANON FL 55mmf1.2レンズ、という具合にアダプターが三つも入っています。
なぜアダプターが三つも必要なのかっといいますと、その前にキャノン一眼レフのMFレンズは大別して3種類あるということから説明いたします。
以下は次のURLからです。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lensmount/20120522_534342.html
写真の右からRレンズ・FLレンズ・FDレンズです。
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①R レンズ
1959年(昭和34年)キヤノンから一眼レフカメラ「キャノンR」が発売されたが、その特徴は自動絞りの駆動スプリングをレンズ側に内蔵した点である。
レンズの後端には2本のピンが備えられており、ボディ側のレバーと連動するようになっている。一方は自動絞りの駆動スプリングをチャージするピンで、他方は絞り込みの実行シグナルを伝えるピンだ。
ボディ側でフィルムを巻き上げるとレバーでレンズ側のピンを動かしてスプリングをチャージし、シャッターを切るともう一つのピンで絞り込み、露出が終わると開放に戻す。
②FL レンズ
1964年に発売されたキヤノンFXからレンズを一新してニコンやミノルタと同様に自動絞りの駆動力はボディ側から供給することにし、この問題を解決した。この結果、レンズとボディとの連絡は1個のレバーのみとなっている。これをFLマウントと呼び、キヤノンFTQL、ぺリックスなどにも採用されている。
③FD レンズ
1971年、キヤノンF-1と共に登場したのが、FDマウントである。
RマウントやFLマウントのスピゴットマウントはそのままに、TTL開放測光用に絞りの連動レバーとレンズの開放Fナンバーを伝えるピンを追加した。
FDマウントの絞り値連動レバーはレンズ側で設定した絞り値をボディに伝えるだけでなく、ボディ側から絞り値を設定できるような、双方向の情報伝達が可能な構造になっていたのだ。つまりレンズの絞りリングに相当するものを、ボディ側からコントロールできるようになっていたのである。

そこで最近販売されているNEX-5n用のアダプターはすべてFDレンズ対応となっており、RやFLレンズにつきましては一切考慮されていないということです。
写真③のようにマウント面を見ていただければ一目瞭然で、FDレンズが連結レバー以外がフラットなのに対し、RやFLは土手のようなパーツがあり、さらにピンの長さが大変長く、これがすんなりとFDアダプターに取り付けられない理由です。

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そしてこのキャノン純正アダプター「LENS MOUNT CONVERTER B」ですが、いまや知っておられる方も大変少ないと思いますがキャノンR時代の製品です。
キャノンの一眼レフ用Rレンズを、当時はまだ現役でカタログモデルであった「CANON 7やP」などライカマウントカメラに使用するためのアダプターです。
逆に接写専用となりますがキャノンのライカマウントレンズをキャノン一眼レフに取り付けられる「LENS MOUNT CONVERTER A」というのもありました。
このアダプターは、元箱取説付きの新品同様の美品で、手作りカメラクラブに入会したての頃、岡部会長宅へ押しかけて強盗した品です。
FL55mm/1.2レンズの方は比較的きれいな状態で、2月下旬にセレクトさんから購入したものですが、同じ設計のFDレンズの半額程度で1万円以下の安さでした。
長くなりすぎましたので、作例写真は次回にご報告いたします。
by tedukuricamera | 2013-02-23 13:51 | 手作りレンズ | Comments(0)
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