第330回 手作りカメラクラブ例会

第330回 大阪手作りカメラクラブ例会



今回がとうとう330回、7月の333回が特別記念例会ということで昼食会ありになります。

まず最初に会長から会則の変更についての発案と説明がありました。基本的に大幅な変更はありませんが、役員改選および会則の変更点等詳細については後日印刷したものを会員に郵送するとのことです。


続いて研究発表、今回のお題はステレオカメラです。


トップバッターはN口さん。関西3Dメンバーでもあり毎回多種多様なステレオカメラ、3D動画の蘊蓄を披露して下さいます。

まずはステレオカメラではスタンダードで根強いファンが数多くいるビューマスター・パーソナル。高校の音楽の先生が持っていたビューマスターに触れてしまったのがそもそもステレオカメラ好きの始まりだそうです。


時期によってフィルムを斜めにセットして2コマずつ撮っていくモデルがありますが、これは初期型で行きは横並び、巻き戻して縦並びで72組撮れるというタイプ。通常フィルムを円盤型のマウントにセットするためにコマを打ち抜くカッターがカメラとセットになっているはずが最初無くて、入手するのに10年ぐらいかかったそうです。この円盤型のマウントは一時期製造装置が壊れて供給不能になったものの、それを個人で復活させた人がいるのだそうです。すごい!


そしてステレオリアリスト、元は35mmのところにシュタインハイル製の25mm広角アダプタつき。残念ながらサードパーティー製のためか若干四隅がケラれてしまうそうです。


他にチェコのメオプタ製ステレオ・ミクロマ、1961年ころの製品。パーフォレーションつきの16mmムービーフィルムを使って22組の撮影ができるというもの。フィルムがあれば、ですが入手が難しくなっているようですね。

そしてちょっと前にオモチャとして買った超小型スライドプロジェクタ。ビューマスターのような円盤型のフィルムホルダが何種類かあり、交換することができるというすぐれもの。ひとコマのサイズはごく小さく、何が写っているのか投影してみないと分かりにくいですがよくできてます!
※調べたところ宝島社のムック『親子で楽しむポケットフィルムプロジェクター』として現在も売られているようです。



続いてH本さん。

今回はコダックのステレオカメラを持参。

1954年発売のもので、標準的なリアリスト判(23x24mm)で2コマおきに1組ずつみっちり撮影されるためフィルムの無駄がないというもの。


左右対称デザインのボディが美しいと思うのですが、ご本人は写りはイマイチ、他の人は結構綺麗に撮れると。どっちなんだ~


次はPUSH-PULLさん。

マグナムのコンタクトシートを並べた分厚い本と、美術・デザイン系の仕事をしてらっしゃるだけあって、アート系3Dのグッズを持参。


赤青の罫線の入ったメモ帳に字を書くと赤青メガネで見た時に文字が浮き上がって見えるとか、絵本にレンズがついていて左右それぞれの絵を見るというものや、ミラーが入っていて片目それぞれ微妙にずれた絵を見るので立体的に見えるというものなど。


しっかりと浮き上がって立体的に見えるのですが、一体どうやって書いたんだろう?


K林さん

目が悪いせいか3Dが見えづらいのでやっていないと言いながらコンパスを持参。これはメカメカしさがとても美しいのですが、実は三脚につけてスライドさせるとステレオ写真もパノラマ写真も撮れるという何でもありカメラ。

時計職人が作ったようなカメラらしからぬ構造で、時計とカメラ両方扱える職人じゃないと直せないという、まさにK林さんのためにあるようなカメラらしいです。


そしてコンパスつながり?で持参したのは航空機か何かの98式羅針盤。恐ろしいことに目盛りがすべて手作業の透かし彫りでその上に蛍光塗料がのせてあるとのこと。


さらに軍用つながりの東京光学製99式航空カメラ、最初カメラ市で入手した時はマガジンがなかったのに数年後交換会で手に入れたものはボディと同じシリアルだったという恐ろしい偶然。


ところがこの前期型、ピント機能がなく無限遠しか撮れない...航空カメラなら当たり前、と思ったら後期型はピント機能がついてポートレートでも撮れるようになっていたそうな。残念ながらゼンマイの具合が良くなくて撮ったことはないとのこと。


続いて月城さん。
この方仕事で2Dアニメの衣装を3D化したりフィギュアを作ったりなどしているので、かなり昔から立体図を描いていたとか。カメラは持っていないので話だけでしたが、チタン製の着ぐるみが500万とは...すごーい!


続いて私、Jackです。

今回はがんばってきました。

まずは小物から、4LR44電池互換のLR44×4用のアダプタ。3,000円ほどで売ってますけど高すぎるので作ってみました。


そしてハッセル用メーターノブを腕時計型に加工。安っぽい変身ベルト?に見えなくもない...


今回のメインがこちら、ペンタックス6x7を二台使用したステレオカメラ、そしてそれで撮った6x7縦ポジフィルムによるステレオペアを見るためのビューワー。これは元々ホルガの6x6用だったものをマスクを改造して6x7用にしたもの。

最近オリジナルのプラスチック製フィルムホルダを入手したのですが、どうも密着性が悪くてフィルムが落ちてくるというのが残念。その他、自分で撮った写真を収めて作った格安フォトブック、来月京都で開かれるピンホール写真展に出すパネルを発表。


次はおもカメ国王・三ちゃん。


まずステレオビューワー、ほとんど未使用とのことですが2枚のプリントをセットして見るタイプ。


その他一眼レフ等のレンズにセットしてステレオ写真を撮るアダプタ。ミラーが入っていて光路を分岐するだけのものや、レンズを2個内蔵してニコンマウントに対応したLOREOタイプのものなど。LOREOをαマウントに無理やりあてがってみましたけどちゃんとフルサイズでも写るようですね。




続いてマイスターK本さん。

今日のお題を知らずにデジカメ2台を購入してきたとのこと。

フジのFinePixですが充電器等完備で一台1,000円、昔は高級機ということだったがスマートメディアを使用するタイプ。

マイスター曰く3Dが流行る時は不況の時、とか...そう言えば50年周期で流行り廃りしているとN口さん。


お次は、N波さん。

ステレオカメラはなし。3Dはさっぱり興味が無いと...
続くN川さんも何もなし。


そしてUM田さん。
カメラ二台を使ってステレオ写真を撮ってみたことがあるものの、平行法など裸眼視できなくて終わってしまったとのこと。


お次は白髭さん。
やはりステレオカメラはないとのことで料理教室へ行った話を披露。


そして会長・キューちゃん。

先日のブログにも発表がありましたが、デジタルトイカメラを二台利用したステレオカメラを2種類発表。どちらも動画が撮れます。


液晶なしの方はプリントしてみないと結果がわからないものの、液晶モニタ付きの方はビューワーを自作して3D動画まで見られるようになっています。


簡易的なもので動画の同期はマニュアル操作になりますが、実際覗いたところ盛大なノイズが乗っているものの確かに立体的に見えました。


続いてお天気予報官Y氏。

まずはペンタックス純正のステレオアダプタ、しかも箱付き取説付き未使用品!


早速、人間三脚の異名を持つ(?)月城氏によるテスト撮影。


そして最近発売されたニコワンことNikon 1、オリンパスEPとお揃いのホワイト仕様。超高速AF&高速シャッターで撮影前後の記録を行い、ベストショットを勝手に選んでくれるらしいですね。


最後はH井さん。

ステレオは興味はないと言いつつ、極めて珍しいゲルツの1932年頃のステレオカメラ、「フォト・ステレオ・ビノクル」を持参。

小西六が何台か輸入して販売したうちの1台で、乾板で撮影するタイプだが乾板ホルダーを紛失しているため残念ながら撮れない。


カメラとして使えるだけでなく、双眼鏡としても使えるというこの時代にしてユニークな構造で、世界的に見てもイラストで残っているだけで完全に揃ったものが極めて少ないという逸品らしいです。


以上、どうも尻つぼみ的に終わってしまったのはどうも3Dが1人でしか楽しめないため愛好家が少ないという事情にも共通しているのかも知れません。

次回のお題はトイカメラですので、みなさん奮って研究発表を!

文・写真:jack / SONY α900+TAMRON A09
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by tedukuricamera | 2012-04-18 00:05 | 手作りカメラ会報 | Comments(3)
Commented by 白髭 at 2012-04-18 06:36 x
待ってました。ご苦労さまです。私の発表が何もなかったのが残念ですが皆様のお話が面白くてとても楽しめました。
Commented by PUSH-PULL at 2012-04-18 08:37
ご苦労様です、写真が沢山で楽しめます
三ちゃんもちゃんと立体に写っておりますね、デジカメならでは撮影で、これがフイルムカメラならアダプター接続が大変ですね
Commented by キューちゃん at 2012-04-18 12:45 x
いつもご苦労様です。これはプロの取材にも負けない素晴らしいもので感心いたしました。例会での発表以外のシーンも面白く描写されていて、楽しく拝見しました。また宜しくね。
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